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長政はつらいよっ!弱小浅井はハードすぎ!!  作者: 山田ひさまさ
 ~ 『 涙まじりの雌伏編 』 ~
23/111

江北に想いを寄せて

いよいよ、『江北』です。


弘治2年(1556年)


11歳(数えで12歳)の夏


「将来、元服の烏帽子親を平井氏が勤め、ついでに娘を嫁がす事」を条件に、

猿夜叉丸(新九郎だってば!)の江北帰還の話が、浅井久政に打診された。


 また、浅井家が六角家との臣従関係にあることをはっきりさせるため、

「義賢の諱をやるわ、ありがたく頂戴し『浅井賢政』と名乗ればいいんじゃね!嬉しいだろ(エッヘン)」と、内々に決定された。(これは内密である)



 なにやら平井殿が国元と盛んに連絡を取り話を進めている。

爺もそわそわしている。


どうやら、俺の小谷帰還(人質の返還)の話らしい。


「帰れるのか?というか行けるんだ」

この世界では、まだ江北の地を踏んだことがない。

期待と不安が入り交じる。

とりあえず準備にかかろう。


 生まれてから長い間ずっと一緒だった縁と離れるのは、思った以上に辛かった。

縁の方は涙目というか大泣きだったが、気丈にも俺を引き留めることだけはこらえてくれたようだ。


そんななか、秋の気配を感じる頃に俺は小谷に返される。



「伊吹山だ!! 爺、直経、伊吹山だ!!」


ようやく江北の地を踏む事が出来た。




~回想~


久政の野望?


小谷城の広間に家臣集める。

「オッホン、今日集まってもらったのは他でも無い。猿夜叉丸、いや、新九郎のことじゃ。」


「おおおっ」

「ごっっほん!その前に、いま浅井を取り巻く状況は大きく変化をしておる

朝倉家の先当主に続いて宗滴が死んだ。

もう、美濃の通り道の確保とか、そう言うのは関係ないじゃろ? ん

まあそういうことで、朝倉が美濃に出張ってくるのは無いであろうと思う。


「酷かったですからな~」

「宗滴は無双ですから…」

「服属させておいて、殿に支援ゼロですからな~」

「せめて海津の戦いの時ぐらいは、手助けして欲しかったですな~」


浅井の宿老

赤尾、海北、雨森、阿閉など、久政に同情的な国人衆がしみじみと心情を吐露する。


「デカい名家は皆、ジャイアン(ジャイアニズム)じゃ、泣き寝入りするしかあるまいて」


「くっ、浅井殿おいたわしや」


「まあ、いま時代は六角じゃ。儂は、六角にべったりくっつくよ~

宗滴も死んだことだし、もう怖くないじゃろうて。」


「「ははっ(今度は六角かよ)」」「……」


「それに、雨森秋貞(爺のこと)の報告だと、猿夜叉丸は、六角に可愛がられてるみたいじゃ。

流れに乗るぞ、キリッ!!」


「「「「え~っ?」」」」、重臣一同はビックリした。



伊吹山は、長浜のこころの山です。

富士山のような綺麗な円錐形ではありませんが、

長浜から見た時だけ、凄くいい感じの山に見えます。


のっぺりした山が、長浜まで来ると急に美人さんになります。

長浜に帰ってきた主人公は、もうこれだけで満足でしょう。


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