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長政はつらいよっ!弱小浅井はハードすぎ!!  作者: 山田ひさまさ
 ~ 『 涙まじりの雌伏編 』 ~
18/111

とりあえずは順調か?

やしゃ君は、自分では何も出来ない状態なので、基本人任せです。


周りも、やしゃ君はまだ10歳なので、スゴイとは思いつつも

「仕方がないなあ」と、甘やかしている、といったところです。

 爺曰く、例のものの売れ行きは上々らしい。

いくつかの寺に鼻薬をかがせたら、市価より安い例のブツに飛びついてきた。


他の客(寺)を紹介すればおバックマージンを現物支給するという手法で、ねずみ算式に顧客が増える。

商人を仲介しない為、アホほど儲かる。うはうは。

もし、何かとごねる寺がいたら、「今年は不作だった」と言おう。


 この時代、何でも「座」が幅をきかせるが、元々収穫の少ない椎茸はそこまで手強い座がなかった。らしい。

販路を確立すれば、浅井の力で充分押し通せるそうだ。


 小金が手に入ったので気を良くして、海北友松に紙の生産、『わら半紙』、『和紙』をつくる準備をさせる。

基本的な製法を伝え、後は人頼みだ。

紙自体は何処かで生産しているし、何とかなると思う。

美濃紙とか、すでに石寺で紙座ができているし。あれを真似したい。


 この時代は大量生産が利かないから数が出まわっていない、作ればそれなりに需要はある。

製造してしまえば、京という消費地があるので何とかなるだろう。

将来有名な絵師になる(史実である)友松にはうってつけの仕事だろう。

ついでに絵を画かせても良い。


 爺には、次の布石として、大工、焼き物の準備に並行して、造り酒屋(どぶろく造り名人で可)を集めておくように指示しておいた。

椎茸の栽培が成功してから、爺が素直に言うことをきいてくれる。

現金なもんだ。


 将来の火薬の生産を見据えて。

かなり無謀かも知れないが、硝石を採取する下準備を作っておきたい。

一応、紳士の嗜みとして覚えている。火薬(硝石)の生産が今後の鍵である。

国友村を擁する浅井家には最重要課題である。浅井5カ年計画だ。


 歴史的には以下のようにして作られていた。(以下略)

 戦国時代の日本の行程では、便所の床下の地面に堆積した物を採掘したり、枯れ草に尿をかけ発酵させて生成させたりして入手していたらしいから。

足軽長屋や練兵場の厠の構造を多少改良させてみることにした。


まあモノが、「汚物」だ、出来上がらなければ、説得力はゼロである。


「肥料の開発」だと誤魔化している。


 一応古土法?で試して見ないといけないが、実験は俺が立ち会わないと無理だし。これは小谷に帰ってからの話だ。まだ研究の時間はあるが、事前準備だけはしておこう。


そう段取りだ。



ああ、あとやはり醤油が欲しいな。


硝石。

絶対に欲しいけれど、自分は関わりたくない。

だって、汚物。うえっ。

こころの準備がまだ出来ていない、やしゃ君です。

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