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本日のアンハッピー


はぁ、はぁ・・・・・・、ハァッ!!・・・。



あぁ、今日はきっと厄日だ。


「待てや、ゴラァーーーー!!」


さて、今日の俺の一日は、・・・・・・・・、

リアル鬼ごっこです★


(あーーー、ワラエネェ。)


後ろからは、こわーい黒ずくめのお兄さん達が迫ってくるこの状況。


まぁ、こんな仕事してますからね。命を狙われるのは慣れているし。


(絶対チャカとか持ってそうな感じだよねぇーー、発砲なんて目立つからたぶんしないとは思うが、)



「・・・・・、はぁ、確実に捕まったらアウトでしょッ!!」


さらにスピードをあげ一気に裏路地の角を曲がる。







「・・・・・!?ッ・・・おい、あの野郎どこへ消えやがった!!!」


「遠くにはまだ行ってないはずだぁ!クラッシャーを探せ!!!」


・・・・・・・・。

遠ざかる足音に安堵しながらも、必死に荒い息を噛み殺す。



え、?今どこにいるかって?

・・・・・・・、マンホールの中ですが何か?。

やばかったから、めっちゃ入るどころか落ちる勢いだったがねwww


そして、庇って俺を隠してくれた工事中看板くんありがとう。

おかげで服は確実に悲惨なことになっているが。


あぁ、こんなことしちゃいられないんだった。急がねぇと。


溝くさい中を駆け足で進み、さらに壁側についたいかにも古そうないくつ目かの扉を開ける。

そして、長い通路を渡って、


ガチャ・・・



「・・・・・・、おい30分の遅刻だ。俺の貴重な時間を潰しやがって。高くつくぞ。」


「・・・・、相変わらずだねぇ、さっきまで命からがらに辿りついた奴に言うセリフじゃねーよ。情報屋。」


辿り着いた個室のような部屋にはわけのわからない機材に囲まれ、イスにのけぞるっている男。

通称、情報屋。

主にここら一帯の裏の情報を扱っている奴で、もちろん俺と同じようにブラックリストに載っている男。そして、俺の仕事の仲介役とかしてもらってんだよね。


「あとなんてつけられてねーな?メモ。そんなへまなんかしたら、真っ先にお前の情報売りさばいてやる。」


「あのねー、いくら狙われてたからって急に集合ルート変更したのそっちでしょー?」


ちなみに、彼は俺のことをメモと呼ぶ。なんでもメモリークラッシャーの略らしい。一回なんでそう呼ぶか聞いてみたところ、長い。面倒。などとふざけた答えと頂いた。


まぁ、なんだかんだいって俺が無事に仕事をできるのはこの男がいるおかげといっても過言ではないんだけどね。



「ハンッ・・・・・・、そんなんつけられてる方が悪い。当たり前だろうが。」


・・・・・・・・・それでもムカつくモノハムカツクヨネ。



「そこで、追われて溝まみれになって、ますます薄汚さに磨きのかかった素晴らしい運勢のお前に

 さらなるアンハッピーニュースだぜ?」



絶句した。え、なに今日はまだ終わらないの?


「・・・・・・、警察がお前の存在に感づいた。お前、悪徳商法のインチキ霊能売者とか超能力者とかの類で容疑かけられてっぞ。」



・・・、はぁああああああああ!!\(゜ロ\)(/ロ゜)/!?



(なに、本日最大の嵐はこれか!!!)


「・・・・・・、今日わざわざ呼び出されたのはこれなわけね。」


ヒクリと顔が引きつる感覚を感じながら、情報屋を見るとめんどくさそうな表情を返される。


「しばらく、仕事に気をつけろ。まだ、お前についてはっきりしたことはつかめていないはずだ。

 とちるなよ。お前の仲介もなかなかの収入源になってんだからな。」


不敵そうな奴の顔にもう俺はため息しかでない。


・・・・・、まぁこんな奴だからこそ俺なんかと商売関係で組んでくれるのだろうが。



「・・・・・、情報操作よろしくね相棒。」


「気色の悪いこというな。

 まかせとけ、きっちりお前の口座から引き落としてやるから。」


こいつの今日の真の目的はこれかと気づくころには、俺の諭吉さんはいくらか飛んで行った・・・・。



あぁ、・・・・・・のんびりとかしてみたい。

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