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おにポチャで転スイ(転生)しました!?  作者: (万寿)ぷりん
第1章

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27 驚いちゃった!?萬介の大出世!

 



『続!キュリスティアの冒険ノート』


 ここはホンホンの大冒険ノートの続編ページだホン!

 読んでくれるみんな、準備はいいホン?

 今日は特別に、ホンホンが直接ナビゲートするホン!


 まずは場所を紹介するホン。

 ここはキュリスティアの中でも南の南――その名も「キャラバンチル」だホン!

 ホンホンの羽ではとても遠いところで、ちょっと秘境みたいな場所だホン。

 こう見えてホンホンは箱入り禁書なのホン!(にょきっと草が生えた)


 ついこないだまで、泉や川の水が枯れかけてたんだホン…。

 住んでる人々も作物や暮らしに困って、みんな心配してたホン。


 でも安心するホン!

 最近少しずつ水が戻ってきて、泉萬介(いずみ よろずのすけ)や仲間たちの力で状況は安定し始めただホン!


 さて、今回の仲間たちを紹介するホン。

 瀬音、カゲミ、ツバネ、タリク、リウラ、セリアン、ゲル、

 みるん・きくん・はなすん!


 そしてもちろんホンホンも一緒だホン!

 羽ばたきながら知識をひらめいて、みんなを助けちゃうんだホン!


「…こりゃ”ホン”が多すぎだな」

「没!」

「待てまて、ホンを取ればきっと受け入れられるさ…」


 ――おっと、仲間たちから小さなツッコミが入ったみたいだホン。


「ちょっと待ってホンホン。泉萬介って誰!?」

 なぜ誰もツッコまないんだ!

 ホンホンは気づかずに、さらに大声で羽ばたいた。


「本は閉じられるものじゃない――開けば、自由な未来を描けるものなんだホン!」


 ……ええー!?スルーなのか陶酔なのか、もうわからないレベルだ。


「吾輩が教えてやろう、瀬音よ。泉萬介は、吾輩と相撲をとった水聖獣の亀だッパ!」

 そういって現れたカッパ様の口元に草をくわえ……いや、くわえてない!


「草生えてるーー!?」


「なんだか神様に近づいた気分でお気に入りだYO!」

 口元に生えた草をナデナデしている……カッパ様の言うことは、やっぱりよくわからない。


 ていうか、このメンバーと草生やしてる時点で、目立ちすぎている……。

 僕は、いつものように流されて気にしないことにした。




 まだ「名もなき泉」だった頃――

 金色に輝く朝の水面に、弱々しい子亀がゆっくり顔を出した。

 体が弱く、眠ってばかりの亀の子で、まだ小さな甲羅をひっそり抱えるように生きていた。


 その泉を訪れていた冒険者の胸ポケットから、ぽよんと飛び出したのが――未完成の禁書ホンホン。


「お水に落ちちゃうホンー!」


「……おお、弱々しい紙の子じゃな。我が助けねば……」

 子亀は甲羅をそっと水面に差し出し、水気厳禁のホンホンを救ってくれたんだホン。


「きゃっ!助かったホン……子亀さん、ありがとうホン!」

 こうして、まだ生まれたての未熟な禁書と、眠りがちの子亀――ふたりの小さな出会いが生まれた。


 泉の水面に静かに浮かぶ子亀は落ち着いた瞳で、ホンホンをじっと見ている。


「ホンホン……キミの考えていること、なぜかわかるホン。キミは名前がほしいんだねホンホン」


 そう思った瞬間、ホンホンの頭にピカッと光が走った。

「いいよ!ホンホンが名付けるホン!――キミは健康で万年長生きして泉に訪れるいろんなものたちを助けてあげる存在になれるホン!」


「キミの名前は――泉萬介だホン!」

 命名を受けた子亀は、それから元気になり、泉に訪れる者を助ける存在となっていった。


 テレパシーの感覚は、不思議で楽しいホン。

 体の弱い亀の子も、まだ完成していない禁書も――お互いを支え合えることに気づいたホン。


「ふふふ、秘密の会話、これからたくさんするホン!」

 そう言ってテレパシー友達がずっと続いているのだ。




「まさかだホン…! あの泉萬介が、こんなに元気に長生きして、水聖獣になっちゃうだホン…!」

 ホンホンはぽかんと口を開けて、目をぱちぱちさせた。(目と口はついてないけど)

「命名したときは、ただの頼れる亀さんくらいに思ってたのに…すごいホン!」


「萬介も、まさかのまさかって笑ってるホン!あははー!」

 心の中は亀様もホンホンも寂しくなかったんだな、僕は少し安心した。


 ――とはいえ、禁書ホンホンの作家デビューは、まだまだ先かもしれない。(にょきっ)












 ――萬介とホンホンの静かなテレパシー会話――



『……萬介、あの金色の朝を覚えてるホン? 小さな甲羅でホンホンを助けてくれたときのこと』


『もちろんだ。弱き我が、おまえを救えたことが、はじまりだった』


『でも今は立派な水聖獣。すごいホン……!』


『名をもらったからだ。名は、力となり、命を導く。おまえが与えてくれた光だ、ホンホン』


『ホンホンは……ただ願っただけホン。萬介が長く、強く、生きられるようにって』


『その願いが、我を生かした。孤独ではなかった。ずっと、声がそばにあった』


『……ホンホンも、寂しくなかったホン。テレパシーで、いつでも一緒だったから』


『これからも続く。水が流れるかぎり、我らの声は届き合う』


『うん……ずっと秘密の友達だホン』







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