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いち。

練習作品。

転生だか転移だかわからない状態で異世界に連れてこられたおっさんが、神様になってあれやこれやするお話し。

練習なのでプロットもなければ、あらすじもない完全見切り発車状態なので、描いてる本人すらどこに行くやら、たどりつくやら五里霧中。ウホウホ

 俺は斉藤一はじめ、三十六歳の警察官だ。いや、だったが正解か。


 それは、たぶん、俺は既に死んでしまっているだろうからだ。


 俺は今、黄金の光に包まれて宇宙空間をものすごい速さで一直線に飛んでいる最中だ。


 どこへ?しらんがな。とはいえ、さすがに宇宙空間をスーパー○イヤ人のような格好で飛んでいるなんて、生きたままで出来ることとは思えない。しかも、なぜか全裸だし。


 どうも記憶が混乱していてよくわからない。


 はてさて、どうしてしこんなことになってしまっているのか、、、、などと考えていると、遠くに眩く輝く恒星が見えてきた。


 と、思ったらものすごい勢いで近づいてくる。一体全体、どんな速さで移動しているのか、見当もつかない。


 近づいてくる恒星を見ていると、小さな点があることに気づいた。


 点の存在に気付くと、俺の進行方向もその点に向かって微調整される。


 点は、どんどんと近づき、小さな円になり、やがて、青く輝く惑星となった。


 惑星表面の多くは青い海のようで、そのほかの色合いから大陸といえる部分があること、白い雲がたなびいていることから大気を持つことまでが一瞬で読み取れた。


 まぁ、見た目だけでは組成までは全くわからんから、海の主成分がH₂Oか、大気が大まかに窒素八割、酸素二割かどうかなんかはまるでわからんし、ましてや毒性の有無なんてわかろうはずがない。濃硫酸の海に、亜硫酸ガスの大気なんてのはいただけない。


 今その惑星に向かって一直線に飛んでいるわけだが、このまま進んでいってどうなってしまうか、考えるだけでも恐ろしい。「行けばわかるさ」というセリフが脳内再生されたが、この状況で本当に言われたら「バカヤロー」といってこちらから何かを注入してしまいそうだ。


そうこうするうちに、惑星にどんどんと近づくにつれ、初め小さな点であったものが見る見るうちに大きくなり、今では目に映るものは惑星だけになっている。


 おいおい、このままじゃ、生身の体で、何なら真っパで大気圏突入することになってしまう。大気圏突入用の耐熱フィルムなんて持ってないし、、、イカン、死んでしまう。。。。、あぁ、既に死んでいるんだっけか?


 などと、支離滅裂なことを考えていたら、黄金の光につつまれていた俺の体はやがてその周りを赤い炎につつまれていた。とうとう大気圏に突入したようだ。


 んー。熱くは、、、、ないな。


 それよりもだ。何故か物理法則を全く無視して、惑星上のある一点に向かって文字通り一直線に落下している。惑星の自転による影響を全く無視した状態というか、完全に織り込んだ状態だし、そんな状態で落下速度がどうなっているのか、圧縮熱がどのぐらいか、それよりもこのまま俺が地表に衝突してしまったらこの惑星の生態系はどうなってしまうのか、などなど、極々一瞬のうちに疑問が生じるが、それどころではないな。


 まぁ、落ち着け。。。いやいや、落ち着いている場合でもないか。


 いやはや、我ながら混乱の極みだ。お恥ずかしい。


 混乱といえば、今、着地点辺りに目を向けたところ(ということは、着地点が認識できるほど地表に近づいているってこったな)、変なジジィと目が合ったのも、ますます拍車をかけている。不思議なこともあるもんだ。


 何が変かといば、短パン、アロハシャツにべっ甲縁のサングラスで禿頭とくれば、容姿は容易に想像できるだろう。その見るからに怪しげなジジィが、俺と目が合ったらニカッと笑ってⅤサインを出してきたとくれば、怪しさ過積載だ。勿論、着地点でだ。


 次の瞬間、俺は、頭からジジィと衝突した。







 白い砂浜、輝く水面、眩しい太陽。海風に吹かれ暑さも和らぎ、心地よいが、少し眩しい。


 どうやら俺は、砂浜に横たわっているらしい。とりあえず体を起こしてみる。


 あたりを見渡すと、目の前には綺麗な海岸線が広がっていた。


 ここは、いったいどこだ? そう思ったとたん、視界右端に半透明状の【地図】が表示された。いわゆるヘッドアップディスプレイのような感じだ。映し出された【地図】をみるとどうやら小さな岬のようなところにいるらしいのだが、全く見覚えのない地形だった。どこにいるかもわからないし、何が起きているのかも皆目見当もつかない。


 ふと思って自分自身を見下ろすと、先ほどまで全裸だったはずが、何故だか粗い生地でできた厚手のシャツとズボンを身に着けていた。


 この服は何なんだ? そう思うと、先ほど【地図】が現れたのと同様に、【キャラデザ画面】が視界中央に表示された。見てみると、上半身は「旅人の服」、下半身は「旅人のズボン」と書いてあった。


 なんだか、見知らぬ誰かに揶揄われているような気がする。


 『ふぉふぉふぉふぉふぉ、、、、』


 そう思った瞬間、○ルタン星人か、老人の笑い声のような声が聞こえるとともに、ものすごく大量の情報が頭の中に無理やり詰め込まれるような感覚がして、俺は再び気を失った。







 再び目を覚ますと、そこは依然として先ほど見た砂浜だった。


 太陽はかなり傾いており、夕焼けには幾分早いが間もなく日暮れを迎えそうだ。


 周りを見渡すと、海岸線から百メートルほどのところに少し小高くなったところがあり、防風林だか、防砂林になっていた。その手前に漁師小屋だろうか、小さな小屋が建っていたのを見つけた。


 とりあえず、今夜はその小屋で一夜を明かすこととして、小屋に向かうこととした。


 小屋にたどり着いて中に入ってみると、四畳半ほどの土間があり、その奥は六畳ほどの板の間になっていた。


 土間には中央に囲炉裏がきってあり、入り口を背にして右手には、竈と井戸が設けられていた。


 板の間には、正面奥に棚があり、その左側には薪が積まれ、右側には寝具らしきものがおかれているのが見えた。


 革製の半長靴──旅人の靴──を脱ぎ、板の間に上がり込み棚の中を物色すると、簡単な調理器具や食器類のほか、硬く焼いたパン、干し肉、チーズと瓶に入った果実酒らしきものが結構な量収まっていた。さらに物色すると肩掛けカバンがおいてあったが、残念ながら、中身は空だった。まぁ、食器や食料を入れて運べるからありがたい。


 ひととおり小屋の内外を物色してみた結果、俺は腕組みをしていた。


 薪はある。竈もある。防風林では枯れた松葉や松ぼっくりもみつかった。だが、薪を割る斧も鉈もなければ、火をつける道具すらない。薪といっても、細い丸太だ。このままこいつをこすり合わせて摩擦熱で着火しようなど、無理ゲーすぎる。


 さて、どうしようか、、、、と思い悩み始めたところ。


 『ふぉふぉふぉふぉふぉ、、、、』


 また、あの謎の笑い声が脳内に響いてきた。


 先ほどはバル○ン星人のように聞こえたが、改めて今聞くと「ほうちゅう」さんの声の方が似ているか。まぁ、気のせいかもしれないが。


 ──誰だ


 いい加減、笑い声がうざったくなったので、問いかけてみた。問いかけるまで笑い続けるとは、コイツ正気か?


 『ワ、ワシか、、、ワシしゃ神様じゃよ。お前さんら人の子が聞いて認識できるような名前じゃないから名前はよいじゃろう。まぁ、お前さんをこの世界に呼んだ張本人じゃな』


 怪しさ満点だが、まぁいい。話が進まないからな。


 ──何で俺なんかを呼んだんだ、っていうか、ここはどこなんだ?


 まず、何から訊ねるべきかもわからないので、とりあえず思いつくままに疑問をぶつけてみた。


 『ここはどこだといわれてもなぁ。特にこの世界にお前さんら人の子にわかる名前があるわけではなし、この星に住む住人の文明度合いからいって自分の住んでいる星に名前を付ける理由もないでな。そうした説明は難しいんじゃが、お前さんのいた世界とは別の世界、いわゆる異世界と思ってもらえばええじゃろう。

 大好物じゃろう、異世界。

 お前さんを呼んだ理由は、まぁ、ワシの後継者としてお前さんの世界の神様に言って送ってもらったんじゃよ』


 ここから長いなが~い会話を経て漸く少し様子がわかったのは、もう真夜中もいい頃だった。


 あまりにも長いので要約してまとめてみるとこんな感じだ。



 一、このジィさんは、この世界の最高神だそう。創造神かと訊ねたら、この世界を作ったのは、ジィさんの前任者とのこと。中二全開のアイツと一緒にするなと言われた。


 二、この世界は、いわゆる剣と魔法の世界で、それゆえ物質文明的には中世西欧社会風の発展度合いだそう。風というのは、魔法の利用があるため、分野によって発展度合いが異なるからだそうだ。確かに、中二全開っぽいな。


 三、世界に魔法を持ち込んだため、その反動として魔物が発生してしまっているうえ、獣人種など遺伝子操作した種を誕生させたことから種族間の軋轢などにより社会が複雑化しているのが問題だとのこと。バカじゃないの?と突っ込んだら、前任者の所為だからワシのせいじゃないもんときた。どうやらその前任者とやらは左手がうずいてしまったのだろうが、これを引き継ぐことになるとは、勘弁してほしい。


 四、このジィさんがどこにいるのかというと、俺の中にいるそうだ。キショ過ぎると文句を言ったら、お前さんが一人前の最高神になるまで指導が必要だろ、OJTじゃよ。と来やがった。千年もすれば、まぁそこそこ一人前になれるだろうから、それまで気の向くままに頑張ればいいんじゃよ、だそうだ。


 五、俺が気を失ったのは、この世界に関する大量の知識が一気に脳内にダウンロードされたためで、再起動が必要だったとのこと。俺の頭脳はパソコンじゃねぇ。


 六、簡単な魔法の使い方を教わった。漸く、魔法の力で薪を割り、火をつけて暖かい白湯がのめた。白湯って、、、、。


 七、覚えた魔法で【保存領域】を開いてみると、三、八ニ〇、〇一八ティウスと表示されているほかは、空だった。ティウスというのが通貨単位なんだそうな。なんか見覚えのある数字だと思ったら、俺の銀行残高と同じゃねぇか。一円一ティウスに換算しておいておいたからのう、といわれたが、物価が分からんから損したのか得したのか判断つかない。


 八、因みに、俺は人間なのかと訊ねたら、【ステータス】を見ろと言われた。ゲームじゃねぇといいたいが、確かにさっきなんだか【地図】が表れたしな。言われるままに【ステータス】を表示してみると、驚くべき内容が表示されていた。



   名前    アイン

   種族    人族(最高神見習い)

   職種    魔法師

   LV    三一一一

   体力    九九九九九九

   魔力    九九九九九九

   攻撃力   九九九九九九

   防御力   九九九九九九

   魔力耐性  九九九九九九

   その他耐性 九九九九九九

   魔法    全部

   スキル   全部



 ──なんだこのいい加減なパラメータは。名前は「(はじめ)」をドイツ語にしただけだし、レベルは単に元の名前の語呂合わせ、各種パラメータは六ケタでカンスト。さては面倒くさくなったな。魔法全部って、舐めてんのかよ。


 パンをかじりながら盛大に突っ込んでみた。最高神に。


 『ふぉふぉふぉ。』


 ──笑ってごまかすんじゃねぇ


 『お前さんの世界じゃ、こういうのが好きなんじゃろ。ちゃんと用意してやったぞい。それにお前さんの神格は最高神じゃからな。魔法なんてなんでもできるのはあたりまえじゃ。まぁ、暫くは練習が必要じゃがな。ガンバレ。』


 ──用意したって、表示されている数値がまるで意味ねーんだが。それに、頑張れば神様できるってもんでもねぇだろうがよ。


 『いやいや、既に最高神の神格はもっとるんじゃから、元気があればなんでもできるて。下級神から昇格しようなんて考えたら、五十六億七千万年以上かかるからなぁ。ちょっとチート過ぎるかのう。ふぉふぉふぉ。

 せっかく、この小屋を用意してやったことじゃし、しばらくはここで体を慣らすなり、魔法を試してみるなりしてみるのがよいじゃろう。慣れたら、人の村や町に出てみるのがよいぞ。』


 受けた説明では、自分の置かれている状況が理解できないので、確かにいろいろと確認してから人里を探すのがよさそうなのは、悔しいがこのダ最高神の言う通りかもしれない。


 とりあえず、言われたようにいろいろと自分に何ができるのかなど試してみることとした。


 それじゃぁ、食うもの喰ったし、まずは、、、、寝た。

もう、お眠なのzzz

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