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夢を叶えるもの +  作者: 山本 2k
第五部「卒業」
30/30

「夢を叶えるもの」

過去を振り返ることは、少し痛々しいこともあるが、良いことだ。

特に、青春時代は良いものだ。

振り返るだけで懐かしく、侘しく、幸せな気分になる。

まぁ、色々と黒歴史は多いが……。

例えば、3年生の文化祭で売れ行きがとても良かった小説とか。

タイトルは「夢の始まり」

琴羽と美穂、陽翔はるとたちと作った合作である。

人数が、多くてどうなるやらと思ったが、意外と上手く行った。

陽翔がいるのはびっくりしたが……。

高校違うのに。

まぁ、あれも良い物語だった。

少し黒歴史が入ってるのは否めない。

そんなもんかもしれないが。

それと、大学に行ってびっくりしたことがあったな。

鈴木すずき 桜愛さくら

大学で会った女の子。

彼女は長谷川はせがわ 太一たいちの彼女らしい。というか、結婚したらしい。


『そんなことを考えていると、ふと視線が合った。物陰からこちらを見ている赤毛の少女と。』


つまり、あの物陰で僕を見てたことがある赤毛の女の子は彼女ということだ。


『廊下でその『カップル』が仲良く手を繋いで一緒に歩いている。長谷川はせがわ 太一たいちと、赤毛の少女。』


あと、幼稚園で『カップル』と言われてたあの女の子。

……そう思うと、あの2人もしかして幼稚園から両思いだったの……!?

いやまぁ2人は確かに仲良かったけど。

それはともかく、美穂が1回言ってた「さーちゃん」は彼女ことだった。

だから、美穂は僕と花音の約束を知ってたんだ。

「世界一の小説家になる」って約束。

……世界って狭い?(そんなことはありません)

湊大だって、琴羽と結婚したし。

走希だって、結月と結婚したし。

うちの妹は……まぁ、まだ付き合ってるらしい。


「到着、水川駅に到着です。乗り換えの際は……」


疲れ切った足で帰り道を歩く。

ゆっくりとした、足音が響く。

え?小説家なら家じゃないのかって?

……普通に仕事に就いたよ。まぁ脚本関係ではあるが。

副業として小説家はしている。

売れて……いると思う。うん。

「ふあぁ……」

眠たい。でも晩ご飯のことを考えれば、元気は出てくる。

だって、あの、ご飯……いや、『あの人』の作るご飯は美味いから。

玄関をガチャッと開けるとあの、とても美味そうな匂いがただよってくる。

そりゃ、ホントに美味いからね。

「ただいま」

その虚空に放ったような、独り言のような、言葉に返答が来る。

「おかえり」

エプロンを着たまま、ひょこっと顔を出し、笑顔で挨拶をした人物が、僕の妻であり、あの黒歴史満載の青春時代から想っていた大切な人――花結はなゆい 花音かのんであることは言わなくても分かるだろう。



今のライトノベルは色々なジャンルがあって、色々な本がある。

でも、今、ラブコメ界隈で流行ってる本は?と聞かれれば、大体の人がある一つの本を選ぶだろう。

ベテラン小説家、澤田さわだ 明莉あかり

期待の新人小説家、坂口さかぐち 蒼空そら

その2人の合作であり、蒼空らが高校3年のとき作った「夢の始まり」の続編。

その本のタイトルこそ、


「夢を叶えるもの」


そして、その物語の一部がノンフィクションであることも言わずとも分かるだろう。

僕は小説家だ。

小学生の頃から夢だった小説家だ。

その頃は絶対に出来ないと思っていた。

けど、実際に成功させた。

諦めず、努力したから。努力出来たから。

それには、理由があった。

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