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夢を叶えるもの +  作者: 山本 2k
第四部「恋の春」
26/30

「走希・青春」

「女子50mリレー、優勝です」

と、アナウンスが流れ「わー!」と歓声が上がる。

今日は陸上部の大会があり、その結果が速報として学校の放送で流れた。

今回は1年生のある女の子が活躍したらしい。

陸上部のエースらしいが、あんまり僕――坂口さかぐち 蒼空そらには関わりがないのでよく知らない。

ただ、陸上部といえば、僕が1年生の時に出たリレーで、2組のアンカーをしていた、森川もりかわ 走希そうきを思い出す。

キャプテンを狙ってるって言ってたけど、どうなったんだろ。

まぁ、別のクラスだし、あんまり会う機会もないけれど。



「恋愛相談を受けて欲しい」

と、何故か走希の恋愛相談を受けることになった。

いやどうしてこうなった。

まぁ、湊大みなと経由で、僕に相談することになったらしいけど……。

ちなみに、走希はキャプテンになれたらしい。

そして、キャプテンになったことによって、また恋心が加速したらしい。

あまり、恋愛ということ自体得意じゃないけど、とりあえず内容を聞いてみることにした。

走希は部活の後輩を好きになったらしく、その子が副部長で、よく話している内に更に好きになって、どうしようかと悩み始めた、ということらしい。

だから僕に「どうすれば良い?」と聞いてきた訳だが、

「いや、どうすれば良いかって聞かれても……」

選択肢としては、『告白するか』『告白しないか』である。

当たり前だけど、告白するってことには勇気がいる、その勇気があまり出ない時、『どうしたら良い?』って、悩んでしまう。

正直、僕も同じ感じで悩んでた。

いや、今も悩んでる。

彼女と離れてしまった今、どうするべきか。

――あの時、中学生の時に想いを伝えてたらな。

なんて、そんな後悔もある。

だからこそ、走希に言えることは、

「告白せずに後悔するより、告白して後悔する方が良いと思うよ」

僕が感じたこと。

もじもじしてるより、大胆に行ったほうが良い。

それは妹の美穂みほを見ていて感じたこと。

それらを伝えて、走希との恋愛相談は終わった。



――と、思っていました。はい。

あの日から走希は何があったのか、どれだけ話せたかとか、毎日のように報告にしにきている。

ちなみに、バレンタインはもらってたらしい。

僕なんて最近もらったこと無いよ……。

まぁ、妹にもらってるんだけどね。

優しい美穂は兄にチョコを作ります。

感謝しかない。

そんな話は置いておいて、走希の恋愛事情だけど、最近は自分から行くようになって、いい感じらしい。

「脈アリかは不明だけどな……」

走希が言う。

「まぁ、まだナシとも決まってないし、告白してみたら?このままだとなんにも起こんないし」

と僕は返す。

「まぁ、そうだよなぁ……」

走希は少し項垂れた。

「ちなみに、関係ないけどさ、走希の好きな人ってどんな人?」

興味本位で聞いてみた。

「あぁ、この前の女子50mリレーで活躍した、『エース』って呼ばれてる1年生」

あの大会で活躍した子か……。

会ったことないけど、とにかく凄いとは聞いたことある。

「なんて言う人?」

特に意味もないし、名前も知らない人なはずなのに、聞いていた。

そう、知らないはずだった。

けど、

渡辺わたなべ 結月ゆづきって言う人」

「へぇ〜……ん?結月?ん!?結月!?」

めっちゃ知ってた。

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