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 で、困ったのは、わたしの方なんだよなぁ……。



 我がクラスは、内部生クラスに負けたくないと一致団結して試験に取り組んだけど、残念ながら力及ばず総合三位。

 クラスメイトたちは悔しがったが、こればっかりは仕方ない。外部生クラスがギリギリまで肉薄しただけでも、十分褒められて良い。




 そんな中で、


「やっぱりサリー凄いんじゃん!」


 アンバーとエルサから手放しで称賛されたわたしの個人成績は、18位。フィーユからはかなり水を開けられているものの、なんと、彼女に次ぐ外部生2位の好成績を叩き出してしまったのだ。



 フィーユは嬉しそうにわたしの手を握ってぶんぶん振るし、コーニー嬢も「さすがです」とうなってる。



(勝ちたがってる皆んなの足を引っ張るのは悪いから、一応平均以上は取っとこうと思ったのが悪かった……)


 夢の中でのわたしは、必死に努力してようやっと30位前後だった。その時と違い、今なんてそもそも勉強する気が全然ない。

 だからちょっとは真面目にテスト受けないと、皆んなに迷惑かけちゃうかも、とか思ってしまった。今の学力で全力で向き合えば、一学年二百人ちょっとの平均より上の、百位圏内くらいには入れるかな?なんて甘い事を考えてた。


 その結果が、コレだ。



 思った以上に外部生たちは実技に戸惑い、内部生たちも優秀な子とそうでない子たちの差が大きかったのだ。


 一年生の基礎レベルとはいえ、愚鈍なわたしじゃ好成績なんて望めないよなぁと思ってたのに、クラスの平均点を下げないよう出来る限り全力で解答した結果が、内部生の中でも上位の成績になってしまった。



(こんなん、万が一にも国家官僚枠に選抜なんてゴメンだよ…)


 成績優秀な外部生は、後々国の各省庁へ準幹部候補として就職出来る道が拓かれる。国の運営に関われる官僚への進路は、相続権の無い田舎貴族の次男三男や平民上がりの一代騎士の子なんかにとっては、間違いなく誉れだ。

 でも、


(アレはめちゃくちゃ激務だから、わたしは絶っっっっ対になりたくないわ)



 わたしはさっさと実家に帰って、悠々自適で暮らすんだ。今回の成績を教訓にして、次回からはまた、全科目を満遍なく取って満遍なく外すテストの点数調整をせねばならない。

 どうせ二年三年と学齢が上がれば、夢の中同様に周りのレベルについていけなくなるんだ。下手をして目をつけられるなんて損な事はしたくないね。








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