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傾向と対策

 手っ取り早く点数の底上げするなら、前期同様わたしがテストの予想問題作って、集中的に解かせていけばいい。

 だけどある程度出題の目星をつけようにも、さすがにわたしが夢で経験した学園生活とは、現実との乖離が大きくなってる。


 テストの範疇は同じでも、問われる箇所が合ってるか分からない。

 同じかもしれないし、違うかもしれない。

 重要ポイントは変わらないと信じて、出題内容の六割くらい当たってれば良い方じゃないかな?残りは各自で努力してね。



 詩作や審美学の小論文は、テンプレテーマをいくつか用意した。それらを軸に、何度も習作を書かせる。

 付け焼き刃だろうが、出題に合わせて多少強引に、無理矢理自分が語れる趣味の話なり経験なりに落とし込んでしまえ。

 それがこの科目の攻略法だ。


 隠し味に古典のワンフレーズでも入れておけば、そこまで点は落とさないでしょう。




 そんなこんなで、お隣りのクラスのフィーユとコーニー嬢を交えたテスト前の勉強会は、皆んなでわちゃわちゃしながら放課後毎日行われた。



 商家の子が、女子のために香料を仕入れて配ったら、多すぎて教室中が濃い香りに満ちて大変な事になったりした。もうこの匂い、少々の事じゃ忘れられないわ……。


 せっかくだから、テスト対策の練習で作り散らかしてる刺繍布に包み、それぞれ香り袋のサシェにして持ち帰った。

 男子たちも女の子たちからの思わぬプレゼントに、照れてはにかみながら喜んでた。

 チョロい。


 なのになぜに、わたしのとこへ婿入りする話では、皆んな揃って逃げ回るのだ??

 解せない……。




 合間に、休憩代わりにお茶を振る舞う。


 その際にも、茶会マナーでチェックされるポイントを順次説明してたら、お手本にしてたフィーユの所作を見たクラスメイトたちから、感嘆のため息が漏れた。

 どうだ凄いだろ、その子、わたしが育てたんよ。


 フィーユからお茶を注がれた何人かの男子が、分かりやすく顔を赤らめドギマギしてた。

 残念だったね、その子は堅物王太子を射落とす可愛い天使だから、キミらは諦めてちょうだいな(笑)





 こうしてわたしたちは、クラス一丸となって後期中間試験に突入し、後日、結果が出た。









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