表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/22

召喚された!(した!)

初めましてななまると申します。

文を書くなんて初めてのことでしたから。至らない点は多々あると思いますが。温かく見守っていただけると幸いです。

☆どこぞのダンジョンマスター


「よーやく………よーやく貯まったわ!

さぁ出てきなさい!私の可愛い最初のしもべ!」




☆どこぞの悪魔


「暇だ…ちょー絶暇だ。」


誰にも召喚されず早200年くらい。

てきとーな惑星に不法侵入しては追い出されを繰り返し、6年前に遂に封印をくらった。


それも、[格]が上なだけで悪魔界ででかい顔してやがるクソババァ大悪魔に。


悪魔といっても、始めは始祖の神とやらに創り出されたモノで、明確なルールの元に存在しなくてはいけないらしい。

俺は最上格の悪魔(勝手に大悪魔ってよんでる)に実験でテキトーに造られた悪魔のため正直詳しくはしらんのだが。


「はぁー」


何万度目かになるであろうため息をつく。

封印されて半年くらいまでは、何とか封印を解こうと四苦八苦していたのだが。そもそも生物の脳味噌弄り回して、記憶や本能を勝手に書き換えたり、精神やミームを汚染させる事くらいしか脳のない悪魔に。

一応は格上の悪魔が発動させた封印を解ける筈がなかったのだ。


「はぁー、もういいでしょう!?そろそろ出してくださいよ!もう悪さしませんからー!」


当然のように反応がない。はぁー、誰でもいいからマジで助けてくr__


「ガァ゛、グッア゛ッッハッ」


んだコレっ、突然体中の体液が沸騰してるみたいに熱くなりやがったぞ!

コレに耐えれば解放されんのか!?やってやるよ!これが罰だというのなら、耐えきってやるぞこんちきしょう!


それから、その燃えるような痛みに耐え数分が経過した後。

俺は意識を失った。




「……と!だ………!?」


―誰かの声がする__


「……ぶ?だい……なの!?ねぇ!起きてよ!!ねぇ!死なないで!私の初めてのげぼくなのに!ねぇ!!」


うるせぇ、誰だ耳元で騒いでる阿呆は。体中がまだちょっと痛てぇし、頭に響くから大声出さないでくれ。


「えっ………!嘘!心臓動いてないよ!死んじゃったの!?

…うぐっ、やぁだぁ゛ー!じなないでよぉ゛ぉ゛ーーー!!」


「うるっせぇーな!死んでねぇから静かにしてくれや!」


あ_つい怒鳴ってしまった、声からしてまだ子供の女だろうに。

大丈夫かな?怖がらせちまったかな? はぁー。

あーくそ、俺と最初に契約したやつが子供好きだったせいで。俺まで、その性格が引き継がれてんだよなぁ。


そう、悪魔は基本最初に契約した者の性格が大きく影響するのだ。めんどうなことに。


誰が封印を解いたのかは知らんが、この調子じゃまたすぐ封印されてしまうかもしれん。

とりあえず、起き上がって相手の顔でも確認するか。

そんで謝罪だな、目を見て謝ろう。


起き上がって先程まで声がした方を向く。

そこに居たのは白髪ツインテールのガキンチョだった。年齢は…12?くらいだろうか。白のワンピースをきている、胸元のリボンがチャームポイントだろうか。

他に誰か居ないか辺りを見回したが、他には誰も居らず。また、ガキを挟んだ奥側に直径1メートル程の丸い水晶のようなものがあった。

どっかで見た事があるような……。

あ、謝んないと。


「いきなり、大声で怒鳴ってしまい申し訳ございません。

悪気はないのですが、なにぶん頭が割れる様に痛くて。

感情に任せ声をあげてしまいました。」


正気[割れるように]は痛くてないのだが、誇張しとけば同情を買えるかと思い適当なことを言った。


「あの…大丈夫ですか…?」


何も返事がないと怖いのだが……


「え……?ひっく。あんだ大丈夫なの?うっぐ。さっき心臓、っく。動いでなかっだよね?生きでるの?」


お、喋ってくれた。心配から入ったということは、きっと最悪の状況ではないだろう。涙を拭いているあたり、本当に泣いていたのか。今も。ひっく、ひっくとしゃっくりをしているみたいになっている。


「ええ、紛いなりにも私は悪魔ですから。心臓は動かすことも動かさないこともできるのです。」


「へっ、へぇーそうなんだぁ。ひっく。ふぅーん悪魔ねぇ、っく。悪魔かー。」


コイツいきなりどうした?俺が悪魔だと今知ったのか?あの封印から俺をだしたのだから、地力のある悪魔やら神族やらだと思っていたのだが…。

魔力で此奴のことを色々調べたいのだが、此奴自身また、此奴の保護者が俺より格上だったら失礼にあたる。

言葉で探るか……。

いや、そういや『私の最初の下僕』とかなんとか言っていたか?


「あの、どうされました?それと、私は今どう言った状況に置かれているのでしょう?」


「……そうね。そこまで聞きたいのなら教えてあげる!聞いて驚きなさい!アンタはたった今!この《ダンジョンマスターナンバー37564》のげぼくになったのよ!」


 すごい元気になった。

アニメーションだっただろうか、あれの中であれば。ババーンと効果音がなりそうだ。

にしても、ダンジョンマスターと言ったか?もし本当であれば恐らく…何だったか…あ、そう!ガチャだ!アレで俺を呼び出したのであろう。確かアレは、[神性]といわれる神のみが使用出来る力で発動されていたはたずだ。

ダンジョンマスターと契約した経験があって良かった。

いや、俺が欲しい情報はまだほとんど何も分かってないから良かったかどうかはまだ分からんか……。


「失礼かもしれませんが、この世界を魔力感知で探ってもよろしいでしょうか?」


「えぇいいわよ!」


元気だなぁ、さっにまでびーひゃら泣いていたのに。いつの間にかひゃっくりもどきも止まっている。


「では早速」


俺はそう言って、保有魔力を触手のように100本ほど伸ばし此処を分析する。


ちなみに魔力は目に見えなく、基本的には物理的な影響も受けないエネルギー体である。性質を変えたり、物質化しなければだが。


どうやらここは亜空間の中に存在する4つの部屋の内の1つであり、その部屋の1つから、外の世界。この場合ダンジョンに繋がった星に転移できるようだ。

そして、奥に目視できるのがダンジョンコアなのであろう。と、なるとここは俗に言うコア部屋か?確かボス部屋に直通のコアのみがある部屋をそう言っていたはずだ。

ちなみに、コアと言うのはダンジョンという大規模な…建築物?を生物と仮定場合の心臓であり脳みそでもある部分である。

うん、本当は俺もよく知らない。とにかく、色んなことができるモノらしい。


「一度、外に出てよろしいでしょうか?」


彼女少し考えてから口を開いた。


「もう契約を結んであるから逃げられないわよ?」


「まさか!逃げるなんて滅相もない!少し外の世界を覗きたいだけにございます!」


「まぁ…別にいいけど…」


よし、このまま情報を集めて。この星の管理者と、このガキの格が低かったら、このめんどくせぇ喋り方ともおさらばだな。


そんな事を考えつつ、俺は部屋にあるたった一つの扉に向かった。


扉に触れた瞬間、ボス部屋かウィール平原のどっちに転移するかと問いかけられた。いや、脳が勝手に理解した、の方が正しいだろう。

とりあえずウィール平原と念じる。

すると、外部からの魔力の影響を勝手に受けないように自衛する技術[レジスト]、に使っていた魔力がごっそり減った。

我ながら馬鹿だと思う、あせって何も考えずに転移しようとしてしまった。

気を取り直し、レジスト用の魔力をゼロにしてから再度念じる。


すると、次の瞬間には辺り一体に草原が広がっていた。

一応レジストを再度発動し、先程と同じように触手のようにした魔力を今度は地中深くに潜らせる。

星の中心には必ず魔力が圧縮されてできた[核]が存在しており、その核にどれだけ近ずけるかでこの星の管理者の程度がわかるのだ。

ちなみに、この程度じゃ不敬にはならない。はず。

そして、核の魔力が感知できるところまできた。そのすぐ後に魔力の触手が弾かれた。

なるほど、核の魔力が感知できたということは。管理者はどうやら格が低いらしい。

 管理者の格が低いとその星に住む生物も、程度が低いことしかできない。例外は、あるのだが。


次に、いつの間にかダンジョンから出てきた自称マスターを勝手に魔力の触手で分析する。


「…マジか…。」


思わず声に出てしまった。

何せ此奴、魔力が備わってないのだ。神性の気配もない。そして、体の組織も一般的な人間の女に一致する。


今までの情報から、こいつは生まれたてのダンジョンマスターであり、俺以外に下僕はいないことがわかっている。

あとは、此奴と懇意にしている存在がいるかどうかだが。


「つかぬ事をお聞きしますが。貴方様、もしくはダンジョンそのものと仲のいい存在はおりますか?」


「?いないけど?それがなに?」


脳を覗いていたから分かったが、嘘はついていない。此奴が知らないだけの可能性もあるが……。

深く考えるのが面倒になってきた。


「なるほど、なぁマスター。俺さっきまでアンタが格上かと思って敬語で接してたけど、ため口でいい?」


マスターが、ぽかぁ〜んとした表情になった。


「は、はぁ〜!?アンタなんなの!?アンタは私のげぼくなんだから敬語使いなさいよ!」


怒鳴られた。が、迫力もないし、マスターと俺の間には大した強制力も無いみたいだから。なめた態度でいっか。

自分でも封印されてから改心したと思っていたが、悪魔はそう変われないらしい。


「わかりましたー、敬語使いマース。」


「こ、こいつ〜。だいたいあんたねぇー!……はぁ、まぁいいか、そんな事よりダンジョンに戻ろ!魔物が出るかもしれないから。」


渋々といった感じの表情で許可が出た。やったぜ!


それと管理者の格が低いから魔物も強くないと思うが…。

そういや、この星の生態系というか、成り立ちというかはどうなつているのだろう?

興味が無いから調べはしないのだが。


そんな事を考えつつダンジョンへ転移しようとして、また失敗した。

はぁ、この鳥頭をどうにかしたい……。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ