ブーム
間違った表現の文をご指摘いただきましたので、編集しました。
一般探索者のダンジョン封鎖解除の日、インタビューでスキルを獲得したと話していたチャラ男の発言で探索者の中ではスキル獲得により精を出す者が多くなった。
俺がこれからも通うのは家から近い東京ダンジョンだが、日本には全部で10箇所ダンジョンがある。
探索者の情報によると、どこのダンジョンも基本は似たり寄ったりした魔物が出てくるらしい。
だが、完全に同じではなく何故かそのダンジョン付近の地域に関わる似た魔物が出てくることがあるらしい。
例えば札幌では熊、京都では鹿、神戸では牛、沖縄ではヘビ
だから、ゴブリンやスライムより地域に関わる魔物が落とすスキルスクロールが手に入ればもしかしたらとても使いやすいスキルが入るかもしれないと噂されている。
また、一部のダンジョンではモンスターハウスと呼ばれる部屋が現れることがあると言う噂もある。
多分俺が入ったソードゴブリン、マジシャンゴブリン、ファイターゴブリンが出てきた部屋もそのモンスターハウスってやつだろう。
他のダンジョンでもあるらしく、通常ではその階層に出てこない強さの魔物が現れる。しかし、倒せれば高い確率で宝箱が出てくるらしい。
宝箱からは剣や短剣、盾といった武器がでたり、瓶に入ったピンク色の液体やスキルスクロールが出てくるとネットに書かれていた。
ネットにはスキルスクロールは出ずらいらしく宝箱を開けたほとんどの人が武器でたまにピンク色の液体かスキルスクロールが出てくるらしい。
ピンク色の液体は自衛隊員が持ち帰り国が検査したところ飲むか振りかけるだけで軽い怪我を治すいわゆるポーションという小説で呼ばれるものだと分かった。
自然治癒で治る程度の怪我なら一瞬で治るらしい。
このことが公表された瞬間世界中の金持ちが探索者に直接超高金額で依頼しているらしい。
ポーションがきっかけとなって今では国や企業のお抱え探索者なんて人もいる。
国は資源の融通と他国への牽制で最高到達階層で競い合っている。
今の最前線はダンジョン出現当初から探索している軍隊の人がメインだが、軍隊とて地上での仕事があるのでずっと潜っていられるわけじゃない。
だから、いずれ最前線は一般の探索者になると予想がつく。
各国は最前線で戦えるスキルを持った人材をスカウトしている。
企業も同じだ。
今、どんな企業も理解している。
【ダンジョンが莫大な利益を産む】と
探索者がダンジョンから持ち帰るエネルギー資源の魔石、ドロップアイテム
この先の発展に必ず関わるものになる。
だからこそ企業お抱え探索者を使って協会の買取所ではなく自分達に売ってもらおうとする。
それだけではない。
いずれさまざまな企業が探索者向けの商品を売り出すだろう。探索者専用の防具、武器、キャンプ用品
これらの商品をアピールするのにもお抱え探索者は有効である。
有名な探索者が自社の商品を持っているというだけで宣伝になる。
この先、ほとんどの探索者はどこかのお抱え探索者になるだろう。フリー探索者は確かに縛られないので変なことに巻き込まれずに済む。
だが、お抱え探索者になれば少し縛られるが気にならないくらいのお金と支援物資が貰える。
有名企業のお抱え探索者になれば一種のステータスとなる。
俺の★10スキル《世界の隠蔽》は間違えなく知られると引っ張りだこになる。
だけど、正直お金は有るに越したことはないが例え大金を貰っても国や企業のマスコットになりたいとは思わない。
フリー探索者でも別に魔石やドロップアイテムを売れば十分すぎるお金を買い取って貰える。
高校卒業後、ダンジョンができるまではどこかに適当に就職していこうと考えたが、探索者になって、スキルに恵まれたおかげでただダンジョン探索するだけでお金には余裕ができる。
決心した
「とりあえずお抱え探索者は面倒だからフリー探索者で卒業後も生活していければいいかな。」