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朝
翌る日、いつも通りに起きて学校へ向かう準備をする。昨日のコンビニ食で少し胃がやられ、吐き気を催しながら。
妹の制服のスカートが他の子より長い気がするが突っ込まない事にして家を一緒に出て向かう。
登校する時は妹とは途中で別れる事にしている。やはり年頃の娘は他の目を気にするのだろう。
妹が歩きながら言った「お兄ちゃんってさ、彼女作らないの?」流石、年頃の娘だ。色恋に何から多感な時期なんだな。ドキッとしたが平静を振る舞い兄貴面しながら「そんなもんなぁ~作ろうと思って作るんじゃないんだよ。色々な出会いがあっての偶然から…そう、それから…恋は生まれるんだよ」我ながら動揺したのか意味が分からない。
「ちょっと何言ってるか分かんないけど、要するにお兄ちゃん、学校は出会いの場でもあるけどモテないんでしょ。あ、サキちゃんだ!行ってくるね!」
スタスタと友達の元へ行き一緒に前をキャッキャしながら歩いて行った。
やはり友達と歩く妹はスカートが人より長いのが目立つ。