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共通バッドend メンテナンスに戻る
「きっと大丈夫。たぶん機械人形たちは他の街に行ったと思う。オートマタはここで待ってて」
私はメンテナンスしに行くことにした。
「よかった。機械人形達はいないみたい……」
がらりとした街に安堵と悲しみを覚える。
まだ暗くて道がよく見えないが、早くすませて父を探しにいこう。
ガチャガチャとした一体分の機械音がする。
「もう、ついてきたらだめっていったのに」
オートマタがついてきてしまったようだ。
せめてカンテラを持ってきてほしかった。
「しかたないな」
私は目をこらし、オートマタの手をひいて、歩くことにした。
(あれ、なんかこの手……質感がオートマタと違う?)
人形の柔らかなそれとは違い、鉄のように硬くひんやりとした手。
よく聴くと、機械音も違う。
ああ、これはきっと、機械人形。