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フロムゴミ回収BOX  作者: まこふあざらし
1/2

Garbage❶

こんにちは。まこふです。初投稿です。

とある秋の朝。少し寒くなって、起きるのが少々つらい今日このごろ。


私、島崎乃乃子は、今日も中学校に行くために、うるさく鳴り響く目覚まし時計代りのiPhoneを黙らせた。


布団から起き上がり自分の部屋から出ると、そこはキッチン。食卓の上に置かれた一枚のメモ用紙に、乃乃子は目を止めた。

「乃乃子へ♡今日からしばらく出張に行ってるから、1人でお留守番お願いね♡ズッファミだょ...!!! I love you♡パパより☆」


先に確認しておくが、私のパパはオネェとかではない。ただの、そう、女子力がちょっと高めの普通のお父さんである。ズッファミとは、ズッ友よろしく「ずっとファミリー」の略である。意味が分からない。


私はそんな自分よりも女子力の高いメモをごみ箱に捨てた。

そういえば、今日はゴミの日だったか。結構な量溜まってる事だし、学校に行くついでに捨ててしまおう。


乃乃子は軽く朝食を済ませ、重たいゴミ袋を両手に携え家を出た。

家から数メートルあるけばすぐにあるゴミ回収BOXの蓋を開けた。乃乃子はそこで一瞬時が止まった。なんだこれは。


そこには、複数あるゴミ袋の中で、一際怪しい、モゾモゾと動くゴミ袋があった。乃乃子は反射的に2メートルほど退いた。


瞬間、怪しい袋は爆発するように四方八方へ弾け飛び、中からは50代ぐらいのおっさんが両手を大きく広げて現れた。


おっさんがゴミBOXから出てくるのは100歩譲って良しとしよう。いや駄目か。駄目なんだけど、それ以上に突っ込ませて欲しい。

...なぜブリーフ一丁なのかと。


完全に露出狂だ変態だ。乃乃子とおっさんは、数秒間の沈黙の中で目と目を合わせた。


すると、おっさんはおもむろに両手で自分の胸を隠し、「ど........どこ見てんのよ......」と頬を赤らめたところで、乃乃子の防衛メーターは爆発し

「別にお前の裸なんて見たくねーよ!!!!!!!こっちが目の毒だっつーの!!!!この変態オヤジ!!!!」と絶叫しながら自分の携えていた重量級ダンベル(別名ゴミ袋)をおっさんの顔面にお見舞いし、全速力で学校へと走り出した。


物理的に面食らったおっさんは、「待ってぇぇえ」と叫びながらゴミBOXの中でモゾモゾしていた。

そこまで過激では無いですが、一応念のためにR15指定しています。このお話はもともと自分が漫画にしていたものを、ほぼそのまま小説にしたものです。皆さんに楽しんで頂けたなら、幸いです。

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