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町だ

これってつまり、それなりにレベルがないとこの先に行かせないってことなんだろうなぁ……などと考えつつ、今度は前進しながら貝を……うわっと、真ん中を過ぎたあたりから前後両面から飛び掛ってくるようになった。


少々きついな。とりあえず進むに邪魔になる分だけに集中!後ろからの攻撃には目をつぶろうじゃないか。本当に瞑ったら終わりそうだが。


ほうほうの体で川から上がる。これでもう前からは来ない、最後に追ってきたやつを切り伏せて、終了!それなりに体力を削られてしまった。


ポーションで回復、と……うん?残りがS五つといまだ飲んだことのないMだけだ。これは結構まずいんじゃあないだろうか?


戻る、か?だが、せっかくこっちに渡ったんだから、それは癪だよな。


うんうんと悩みつつ地図を確認……お、近くに町があるのか。なら……、


町だって!?


俺はこの世界の住人だし、一応知識として、自分のいるのが始まりの台地と呼ばれるフィールドであること、始まりの大地には三つの町と四つの村、それとは別に住人のいる家がいくらかあることは知っている。


だが、俺は今まで、昨日まで、ダーンタウンから出たことがない。町といえばダーンタウンでしかなかったんだ。


ダーンタウンじゃない他の町。どんなだろう?……まず、違うっていうのがわからないな。


なら、とにかく行ってみようじゃないか。



隣町までの距離は、ダーンタウンに戻るよりは圧倒的に短い。


ただ、モンスターのレベルが飛躍的に高くなったため、時間的には……おんなじくらい、より短いか。


川を越える前が最大でLv.5の蟹、川の中のブルームッシェルがLv.8とボス的なやつでLv.10。超えてからはLv.10以上が当たり前、上限は俺のレベルが足りないからわからない。


ところで、倒した中に鶏だの猪だのがいて旨そうなんだが……よし、町についたら素材売って調理器具買おう。いや、食わなくても問題ないんだけどな。事実、昨日から何も食ってないし、睡眠だってとってない。


だが、二年もの間友人たちとの会話と、週末の食べ歩きを楽しみに生きてきたんだ。いや、ちょっと大げさかもしれないが。とりあえず、俺は食事にはうるさい。そして一応それへの執着だってあるんだ。あの代わり映えのない冷蔵庫には辟易していたが。


ポーションSがつき、はじめてMを干したころ、その町の門前にたどり着いた。


うん、ポーションはシャンクの作ったヒールMが今のところ最高だな。

『うにーくあくせす3000こえたとかおきにいられたのにばいとかなんかいろいろ』

(゜▽゜)ほわっつ?

いや、ええ、まあ、うん。もう、もう、なんにもおどろくまいや。

ただただ感謝をばm(_ _)m

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