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ざく、ばしゃ、ごと

いち、に、さん。


一歩ずつ下がりながら斬る。真ん中にいる間に石を拾わなきゃいけない。見つけたらさっとストレージへ。


よん、ご。


一体倒すのにスキル一と普通二。普通のいいところはその連続性だ。はずしてもすぐに続きをできる。スキル使ってるときなら意地で当てる。


いろいろ織り交ぜて使っても、俺の必要とするだけの攻撃力のある技はすぐに尽きる。


尽きたら近づいていた岸へとダッシュ。背中を見せる時間を最小限に。クールダウンしていたいくつかのスキルが回復した。


さあ、俺の独壇場だ。



といった感じで結局採れたブルームッシェルの殻は十二。それと、さっき余裕がなくて拾えなかったソリッドストーン六。さっきより水中でのコツがつかんだからな。技の発動のためにかがんだ際落ちているものを確認したり、とどめのときに振り上げるようにして岸に落としたり。殺しきれてなくても地上にごろりと転がる奴へ攻撃を加えるのなんて簡単だ。


もう大丈夫と見たヤマダが近づいてきた。


「大丈夫か?っつっても無駄なんだよな、あんたは」


なあヤマダよ、心配してくれるのはうれしいが、なぜそうため息交じりなんだ。


そういやこいつの変な敬語、叱られた辺りから見事に消えたよな。むず痒かったからありがたい……のだが、なんとなく……なんだろう?ジュニーがジェンについて言うときみたいな諦めが感じられる。ちなみにジェンはジュニーの弟でやんちゃ盛りだ。NPCであり、当然、この二年間での成長はまったくないが。


「で、どうだった?」


ポーションを飲みながらヤマダに尋ねる。何をかって?もちろんお礼の成果だよ。


「あ?ああ。レベルは上がった。今でLv.6だ」


ふむ、まあこんなもんか。ちなみに俺もひとつレベルが上がったぞ。


「あれって結局何レベなんだ?俺が入ってたら間違いなく死んでただろ」


ヤマダはこの辺りのフィールドにおいて適正レベルであるが、確かにあの貝の出るところにまで入ると逃げることもできずにあっけなくやられてしまうだろう。親父殿の悪趣味の結晶だな。


俺のところとティティのところのクエストは初期で手に入る最良の物を提供できるはずだが、その内容自体はかなりえげつないものであったらしい。行かないから知らなかったわけだが……ってルビィとユウヒもジャッキーくんから同じものを受けたよな?つまりはここに来るというわけで……クエスト達成に必要なものも同じなわけで……。


結構、かなり、やばいかもしれん……。

『おきにいりひゃくけんとっぱ』

……(((;゜Д゜)))ガクガクブルブル…ヒャクッテ…

これからもなにとぞよろしくお願いいたします。m(_ _)m

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