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俺たちYOEEEEEE?のに異世界の迷宮に居るっぽい  作者: くまの香


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47話 地下迷宮

 -----(大島視点)-----


 清みんを誘って森の中へテイムツアーに出かけた。

 もちろんスライムは全員連れてきてもらった。



 俺のボックスから出ないように林の中を進むが、上空に居るのは虫ばかりだ。獣は見つからない。ましてや仏間を引ける大型魔獣は、こんな細い木には居ないのだろう。


 俺の完全防御のボックス内とは言え、あまり遠出はしたくない。 

 林から出て森に向かうか悩むところだな。


 清みんは上から虫が落ちてくるたびに飛び上がっている。俺は自衛隊のパワーレベリングでだいぶ慣れた。

 それに俺の場合はそもそも完全防御なので滅多な事では危険はないと、自分でもだいぶ認識してきた。



「大島氏、油断は禁物だよ。スキルなんてまだ未知な部分がほとんどだからな」



 清みんの言う事もごもっともだ。慣れた時が一番怖いからな。今日ある防御が明日もあるとは限らない。うん、心に留めておこう。

 俺たちは収穫もなく本営へと戻った。




「そう言えば、ここらの近辺で救助待ちの避難所は託児所だけなんですか? 他の避難所とかは無いんですか?」



 清みんが仏間の物資再生作業へと行ってしまい、暇を持て余したので近くに居た自衛官に聞いてみた。



「そうですね。だいたいの近場は最近は皆ここに集まってきていましたから」


「ふぅん、託児所みたいな建物や乗り物のような物も、無いんですか? 何かの残骸とか。俺らが通ってきたとこに動かないバスとかあったんで……」


「うーん、どうだろう。俺はわからないです。ずっとここに居たので。リーダーとか福田さんあたりが知ってるかな」


「スキルの確認はされましたか?」


「スキル……遺跡の石版で出来るってお聞きしました」


「ええまぁ、そっちだと簡単に出来るんですが、無しでも瞬間なら見る事が出来ますよ」


「あ、力むってやつですか。ちょっとよくわからなくて、何人かフンフンやってましたが、確認出来なかったみたいです。スキルが無かったのかもしれません」


「という事は民間人の方達もスキルは未確認のままですか。空間スキル持ちが居たら、その空間がどこかに落ちているかもしれないけど、……まぁ、半年も放置だと、それもないか」


「あ、けど、託児所のスキル持ちの方は発覚したのですよね?」


「そう言えばそうだな。空間スキルは見やすいのか、……その空間を使用しているので経験値が上がり、見やすくなっているのかもしれませんね」



 あれ? そういえば電車の車両空間のスキル持ちは結局見つかったのか? 確認出来なかっただけじゃないか?


 スキル持ちが消えたらそこはもうただの残骸で空間防御の力は失うはず。つまり、魔虫も普通に侵入してくるはずだ。この半年、それがなかったって事は、スキル保持者はあの団体の中に居るはずだ。



「スキルかぁ。街へ行ったらスキルが貰えると聞きました。本当ですか?」


「ええ、物理攻撃はスキル石が余ってますから」


「物理攻撃かぁ。自分、射撃が得意なので遠距離攻撃とか貰いたいですね」


「あはは、あればいいですね」


「スキル石か……ちょっと夢があるなぁ」



 清みんが戻ってきたので一緒に食事にいった。






 絹田3佐ら一行が戻って来た。

 ニッポン経由デスエで情報を入手してからこちらへ戻る予定と聞いていたから10日以上はかかるのではと予想していたが、なんと6日で戻った。驚きの速さだ。


 徒歩の清みんと違いコアラパンダに引かせた車だったので、かなりのスピードで移動が可能だったそうだ。

 仏間で引いた道が走りやすかったのもあったそうだ。


 それにしてもコアラパンダは想像以上のスピードで走れる事が発覚した。木にとまっている姿からは想像がつかないな。往復で4日、中2日はデスエでの情報収集だそうだ。



「おかしくない? おかしいよね? コアラのくせに、コアラパンダのくせに動きが敏捷とか!」



 清みんはぶうぶう言っていた。



「まあ、引いていたのが車でもあったしな」


「そっか、そうだよね。仏間と違ってタイヤがあるからな」



 何となく納得できたようでよかった。

 その後すぐに会議に呼ばれたので、清みんとふたりで向かった。


 地面に地図が広げられていた。自衛隊で作っていた地上の地図だ。幾つかの紙を貼り合わせている。



「ここ、この赤丸が現在のこの地です」



 赤丸の上に小さく電車の絵が描かれていた。



「そしてっこっちがニッポン街、横は都市デスエです」



 そこには日の丸が描かれている。



「この点線は地下道です。向こうの地図を模写してきました」



 見ると、デスエから電車付近へと点線が伸びていた。ここの近くを通り過ぎるように点線は続いている。

 託児所があった場所から少し行ったあたりに赤丸が描かれていた。



「この赤丸は?」


「はい、そこに地下迷宮があるそうです」


「地下迷宮? 地下遺跡ではなくて?」


「ええ、残念ながらそこはまだ踏破されていない迷宮だそうです。遺跡だったら良かった。そこが遺跡なら、ここからその遺跡まで移動して地下を安全に進み、デスエやニッポンに到着する事が可能でした」


「……つまり?」



 近くに地下への入口があると言う情報を持ち帰った3佐だが、浮かない顔が何かを物語っていた。



「つまり、生きたダンジョン。って事かぁ」



 清みんがサクっと言い放った。


 生きたダンジョン、踏破されてない迷宮………それは魔物が居るという事だ。



「そうですね。地下の移動も難しい」



 なんてこった。

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