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俺たちYOEEEEEE?のに異世界の迷宮に居るっぽい  作者: くまの香


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39話 仲間を増やす

 -----(大島視点)-----


 ポヨン氏を抱えて木を見上げていた清みんが珍しく話し合いの場へとやってきた。



「あの、あの……」


「どうしました? 清見君」



 清みんが話しやすくなるように絹田3佐が優しく促した。



「あの、ですね。もう少し仲間を増やせないかって思って」


「仲間? どう言う意味でしょう?」



 清みんが木の上を指差した。



「あの、木の上に方にまだパンダコアラが居るんです。さっきの混乱で桜さんは降りてきたけど、他は様子見なのか何なのか理由はわかりませんが、上にとまったまま……」



 なるほど。結構高い位置なので気をつけて見ないと見つけられない。が、確かに薄汚れた色の獣っぽいものが葉の陰から見える。



「あそこと、もう少し上、それからあっちの木。ここから見えるだけで3体。テイムのルールは不明ですが俺はスライム4体と仲良くしています。パンダコアラがどんなルールかわかりませんが、ミニバンママさん、もう一体、試してみませんか?」


「なるほど。そう言う事ですか」



 そうか、スライムの他にコアラパンダ、パンダコアラ?どっちでもいいか、それが味方として増えれば今後の行程の危険性がグッと下がる。



「試す価値はありますね」


「なるほど」


「3佐! 自分も試したいです!」



 自衛官からふたり、声が上がった。

 彼らは珍しい『スキル気力』持ちで、スライムもテイムしている。今回も前衛としてスライムを連れて参加していた。



「スライムとコアラパンダ、異なった種のテイムが出来るかの検証にもなりますね」


「それなら清見君もやってみますか?」


「え、いや、俺は……いいです。これ以上は面倒見れるかわからないし。兄貴に怒られそう」


「いや、清みん。せっかくだから試しておけ。コアラパンダの生息地はここだけかもしれないからな。後で後悔するぞ?」


「そっか……せっかくオーストラリアまで来たんだからコアラは抱っこしとこうかな」



 いや。オーストラリアではないし、アレは純粋なコアラでもない。



「ポヨン君、コアラ抱っこしてもいいかな。大丈夫、連れて帰らないから」



 清みんがポヨンさんにしきりに言い訳をしている。ポヨンさんがヤキモチを焼いているのか?

 だがしかし。あのサイズの抱っこは無理だぞ? 清みんが抱っこされる側だと思う。


 話は纏まり、長谷川さんと清みん、そして『スキル気力』持ちの自衛官ふたりの合計4人がミニバンの中へと入った。

 俺たちは仏間へ避難だ。



「どうやってあの上から降ろしてくるんですか?」



 3佐が木の上を指差す。そこには器用に木の幹を登っていくポヨンさんが居た。

 下から見ると普通サイズだがあの大型コアラが逃げかかったところにポヨンさんが体当たりした。


ヒュゥゥゥ ドスンっっっ


 ミニバンの近くに落ちた。やはり地上で見るとデカイな。


 あの高さから落ちても特に怪我はなく立ち上がったコアラは、目の前のバンに怒りをぶつけるように両腕をひろげて掴みかかった。


 助手席の長谷川さん側でなく、後部座席に居た清みん側の窓にキバを向けている。が、コアラの背後から伸びて広がったポヨンさんがコアラの後頭部をミニバンのガラスに押し付けるように張り付いた。


 なんとなく、中でパニクってる清みんが想像出来るぞ……。

 コアラは顔をガッツリと車体のガラスに押さえつけられている。


 コアラの身体が邪魔で中が見えない。バンがグラグラと揺すられているのがわかる。

 突然、コアラの動きが止まったかと思ったら、毛の色が変化し始めた。



「テイムに成功したようですね。パンダ色になってきましたよ」



 見ていた自衛官の誰かが背後から呟く。


 ポヨンさんがコアラの頭から離れて元の形に戻った。



「うちの隊員か」



 後部座席の窓から見えたのは自衛官だった。窓越しにガッツポーズをしているのが見えた。清みん、さては避けたな。


 ミニバンママさんがさっきテイムした桜さんよりは若干小振りのコアラパンダだ。

 バンの近くの地面にお座りしているポーズはパンダ寄りだな。




ドガガガンっっ


 もう一体落ちてきた。ポヨンさんが次の個体を叩き落としたようだ。

 コアラはすぐに逃げようとしたが、近くに居た自衛官のスライム2体がそのコアラを押さえ込んだ。



グガァァァァァ


 バンの窓に押しつけられながらも雄叫びをあげている。……清みん、車内でひっくり返っていそうだな。


 シュシュシュシュシュっと音がしそうな感じでコアラが小型のパンダコアラに縮んでいった。実際には音は聞こえなかったが。

 車の窓の中ではまたも自衛官が喜んでいるのが見えた。さっきの自衛官とは別の人だな。



「ふたりとも、スライムとパンダコアラをテイムした事になるのか。羨ましいですな」



 絹田3佐が本当に羨ましそう見ていた。



「今は清みんのスライム4体が最高テイム数ですが、テイムの限度数を知りたいですね。どちらかの自衛官に優先してテイムをしてもらってはどうですか」


「なるほど」



 しかし、絹田3佐が指示を出す前に長谷川さんが2体目をゲットしたようだ。それを見た絹田3佐が慌てて自衛官に指示を出していた。


 その後ポヨンさん活躍により上空の木からコアラはどんどん落とされた。


 結果。


 最終的にはミニバンママさんは2体、自衛官は1体と5体をそれぞれゲットした。

 清みんはゼロだった。


 清みんは長谷川さんの桜さんを撫でさせてもらっていた。



「…………想像と違う。結構、毛が硬い……」


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