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第5話「終わりの時〜前編〜」

 シーズン3年目、僕はランナー不在時のフォアボールは相変わらず多く先発で7回まで投げきれなかった。

 それでも苦労しつつもアイリン選手からのアドバイスなどを受けてトリプルAで28登板に先発し12勝9敗・防御率3.01でギリギリ規定投球回に始めて届くことができた。


 アイリン選手は、トリプルAで全試合にスタメンで出場して打率こそ2割3分8厘と低迷していた。

 しかし本塁打38本、102打点をマークし結果を残したがメジャー昇格は叶わなかった。


 シーズン終了後にジャイローズのオーナーであるカール・グレイトン氏から戦力外通告を受けてしまった。

 その後僕とアイリン選手のメジャー昇格の可能性が見出だせないまま時間だけが過ぎてしまう。


 僕はトリプルAで先発するが7回を投げきれずフォアボールが多く球種も少ない為メジャーでは戦力にならないという理由である。


 完全に僕のせいでアイリン選手の野球人生を悪いように変えてしまったと強く思い込んでしまう。


 気持ちを切り替えようとしてもアイリン選手に対する罪悪感は強まる一方で、ロッカールームで2人きりになってから僕はしっかりと頭を下げながら泣きながら謝る。


 「…アイリン。僕のせいでメジャーリーグに戻れなくなってしまい野球人生に傷つけてしまいました。謝ってどうにかなるわけではありませんが、本当に申し訳ありません。僕がもっと頑張って1人で努力して成長できていたら、その分自身の練習に時間を費やせた。余計な負担を作らずに済んだわけなのに…。」


 アイリン選手は、悲しそうな表情をしながら思っていたよりも僕のことを責めずに前向きにこう言ってくれた。


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