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第36回
第25回新風舎出版賞、最終審査落選作品(笑)
今日は俺の成人式だ。俺は着慣れないスーツにネクタイという格好で、会場に大勢居る同じ年代の一人として座っていた。式典では市長のスピーチが続き、数分後、それに嫌気をさしたのであろう数人が舞台に上がり込み、暴れ回っていた。するとほぼそれと同時に係りの人達数人が、それを止めに舞台に上がった。その機敏さからすると、恐らくそうなる事を想定していたのであろう。それにしても、こういう奴らがいると、市長も大変だよなー...。そう思ってから、自分が市長側に立ってものを言っている事に気がついて驚いた。なぜだろう。とても不思議だった。ふと外の方を見ると、白い雪が遥か上空から降り始めていた。
第37回へ続く...




