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12の殺人公爵  作者: 大地D
爆殺公爵編
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第六章① 爆殺公爵


出港して1週間後~船の上~


この1週間はの~んびり出来たなぁ…船の中は火気厳禁で発明しちゃダメって言われたから、トランプにボードゲームに海を眺めながらメディちゃんとまったりお話して…まぁ…まったりだぁ…


メディ「マンダ君!良いお知らせなんだよ!もうすぐのっぺり大陸に到着さ!」


マンダ「おっ!あんまりにもまったりし過ぎて旅の目的忘れかけてたぜ!」


メディ「ほら!うっすらと陸が見えてきたんだよ!海を覗き込んだらカラフルな珊瑚たちも見えてくるはずさ!」


マンダ「さんご?」


メディ「珊瑚って言うのはね!海の中でカラフルな色で生息してるイソギンチャクの仲間さ!珊瑚礁には色んな生き物も居てカラフルな熱帯魚とかシースポンジとかちっちゃいカニさんとか!」


マンダ「海がカラフルなのか!シースポンジって言うと身体洗うあれか!あれは気持ち良くて便利で良いよなぁ」


メディ「のっぺり大陸の南側は温暖な気候だから海も暖かいのさ!ちなみにペンギンも居るんだよ!」


マンダ「暖かいのにペンギン居るのか!見てみたいな!カラフルな海にペンギンに暖かい土地…住みやすそうな場所だなぁ…」


メディ「住みやすいか…それはどうだろうね…なんだよ…」


マンダ「? なんだか含みのある返事だな、場所は最高なのに住みにくいって事は…やっぱり公爵が住みにくい理由か?」


メディ「まぁ…そう言う事になるんだよ…爆殺公爵の芸術って言葉に惹かれて来たアーティスティックな人類達が芸術で切磋琢磨しているんだけど…」


マンダ「集まってきた人類と芸術家達は爆殺公爵のご飯になってるって事か」


メディ「自然も街並みもカラフルで人類も芸術で生き生きしてる領域なのに爆殺公爵が居るだけで領域の人類達が怯えて生きられないんだよ!」


マンダ「この前爆殺公爵が人類をどうやって殺すかっての聞いてから許せねぇとは思ってたから、ここは一旦公爵殺しして綺麗で煌びやかでカラフルでイキイキな領域にしちゃうか!」


メディ「公爵殺しを一旦って…軽く言うもんなんだよ!油断しちゃダメなんだよ!」


マンダ「いやぁ…なんかもう殺せる案が思い付いちゃったもんで…」


メディ「へっ?もう?現地の諜報員さんにお話聞いてから考えるんじゃなかったんだよ!?」


マンダ「1週間船の上で波に揺られてたら色々考えれて活用しきれてない特性あったなぁ…とか、こんな発明品面白そうだなぁ…とかしてたらいくつか作戦思い付いちゃって」


メディ「それでも油断大敵なんだよ!」


――――――――――――――――――――


のっぺり大陸西南の港


メディ「さぁ!到着なんだよ!」


マンダ「港なのにもう建物から道からちょっとしたオブジェまで全部オシャレまみれだ!」


メディ「ここの港だけじゃなくて爆殺公爵の領域は全部の街がオシャレまみれなのさ!これから乗る列車から見える景色もオシャレまみれなのさ!」


マンダ「車窓の風景ってのも旅の醍醐味だよな!鉤大陸じゃ景色楽しむ余裕無かったし三角大陸でも湯気と煙くらいしか楽しんでなかったし」


メディ「そんなお気楽旅じゃないけど…まぁ常にピリピリ張り詰めているわけにもいかないから、今はお気楽を楽しんじゃうんだよ!」


マンダ「そうと決まれば美味しいもんでも食べて列車旅に備えようぜ!」


メディ「あっちにバーベキューのお店があるから新鮮な海産物に干し肉じゃないジューシーなお肉も食べられるんだよ!」


マンダ「やったぜ!塩が抜けきってない塩漬け肉…蒸かしただけのジャガイモ…塩味だけの豆のスープ…目の前で元気に泳いでる魚を見ながら干し魚…そんなご飯は飽き飽きしてたんだ!」


メディ「1週間しか乗って無かったけどトラウマになるくらいだったのかなぁなんだよ?」


マンダ「鉤大陸から三角大陸の1ヶ月…潜水艦でのギリギリ限界ご飯…そしてこののっぺり大陸までの1週間…もう保存食は飽きたんだぁ…」


メディ「それは苦しい経験だったんだね…そしたら次の船旅までに何か考えておくのさ!」


マンダ「よろしくお願い致しますぅ…」


――――――――――――――――――――


マンダ「いやぁ…食った食った!分厚い肉に癖になる美味しいソースをかけたやつもデッケェハサミのエビの丸焼きも色んな貝もぜぇ~んぶ旨かったな!」


メディ「けぷぅ…食べ過ぎちゃったんだよぉ…苦しいかもなんだよぉ…」


マンダ「バーベキューに夢中になりすぎてもう真っ暗なっちまったな、ホテルの地面が揺れないベッドをゆっくり楽しんで明日出発にするか!」


メディ「そうするんだよぉ…」


マンダ「けどこの領域の街は建物全部カラフルでホテルなのか一般家屋なのか見分けつきづらいのが難点だな」


メディ「諜報員さんがホテル予約してくれてるから後ろ付いていけば大丈夫なんだよ」


マンダ「いつの間にかに目の前に黒服でイケオジ風な人がいる…マジでいつの間に…」


メディ「バーベキュー中も店の片隅に居たんだよ!」


マンダ「すげぇ…気が付かなかったぜ…」


メディ「マンダ君はお肉しか見てなかったんだよ!」


確かに…肉に夢中だったな…あんな楽しいご飯のシステムはなかなか味わえないからな炭火でジュージュー焼けていく様なんか自分が一流のコックになった気がしたもんな


――――――――――――――――――――


オシャレホテルの1室


メディ「明日から列車旅だから今日はゆっくり寝るのさ!さぁマンダ君おいで!」ポンポン


マンダ「う……そんな枕ポンポン叩いておいでって言ってもただ寝るだけだよな!疲れてるもんな!そうだよな!」


メディ「もちろん!なのさ!」ニコニコ


マンダ「…………おやすみ……」


メディ「おやすみなさいなんだよ!」ジリジリ


いやジリジリ顔が近付いてきてるよ!何をする気なの?分かるけどもヒューマナタイトの補充ってのは分かってるけども!ぁあ~!!!!



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