第五章⑧ 焼殺公爵
数週間後ラグド市メディちゃんの家
マンダ「はぁ~やっぱり家って良いなぁ~落ち着くわぁ~」
あの後ナバ街でも道中の温泉街でもゆっくりまったりしながら帰ってきた、いや~気を張らない旅ってのは楽しくて良いもんだったぜぇ…
メディ「ふぅ~やっぱり家が一番なんだよぉ…」
マンダ「落ち着いたら旅の準備しないとだなぁ…」
メディ「今度旅に出たら途中でラグド市には戻って来ないから入念に準備しなきゃなんだよぉ…」
ダラダラしながら喋ってるけどこれからの事ちゃんと考えないとだな…のっぺり大陸かぁ…
マンダ「なぁメディちゃん、次に行くのっぺり大陸ってのはどういう所なんだ?」
メディ「のっぺり大陸は5体の公爵が居て、この世界で最大の面積を誇る大陸さ!」
マンダ「でっかいのかぁ…移動が大変そうだなぁ…」
メディ「そこら辺も考えてるんだよ!と言うかのっぺり大陸には線路を隅々まで引いてるから基本的には機関車でガタンゴトンと旅するだけなのさ!」
マンダ「そりゃ楽で良いな!暇潰しの道具いっぱい持っていかなきゃだ!」
メディ「遊び道具もだけど発明もしないとなんだよ!」
マンダ「発明ってあれか今回使った工房列車で旅すんのか?海越えるんだぜ?」
メディ「大丈夫なのさ!船で運べる位の大きさに一旦バラして向こうの工場で組み立て直せばOKなのさ!メディちゃん工場は世界各地にあるから問題無しなのさ!」
マンダ「これまでのメディちゃんの働きで快適過ぎる旅が出来んだなぁ…メディちゃん様々だ!」
メディ「ふふん!」
ドヤ顔可愛いなぁ今日はこの顔見ながら寝るかぁ…旅の疲れが限界だぁ…
メディ「あれっ?マンダ君おねむかい?ソファーで寝ちゃってしょうがないんだよ…狭いから上で寝るしか無いじゃないのさ…」
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目が覚めたらメディちゃんが布団の様にペタぁって俺の上で寝てる…暖かいけども…暖かいけどもさぁ!首元にヨダレが垂れて痒いよ!
マンダ「メディちゃんおきて~朝だよ~ヨダレがスゴいよぉ~」
メディ「じゅるるる…おはよぉ…あははぁ…マンダ君の首がビシャビシャだぁ…」
マンダ「そろそろどいてくれるか?メディちゃんの暖かみの幸せとヨダレの不快感の高低差で目を覚まして良いのか二度寝したいのか脳味噌が大混乱だ」
メディ「ゴメンなんだよ!おはようなんだよ!」
マンダ「はい、おはよう!」
メディ「今日の予定は旅支度なんだよ!って言っても大変な事は事前に大体終わらせてるから街をブラブラしながら足らなそうな物を買い足すだけなんだよ!」
マンダ「じゃぁデートだ!」
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マンダ「デートの途中で色気無い話しするけど次の爆殺公爵ってのはどういう奴なんだ?」
メディ「う~ん…とにかく爆発に命かけてる?みたいな?爆発は芸術だ!って叫びながら人類を爆破し回ってる公爵なんだよ!」
マンダ「爆発が芸術?どかーんってなるのが芸術的なのか?」
メディ「ううん…爆発してひしゃげて吹き飛んだ人体を芸術って思ってるんだよ…」
マンダ「うわぁ…悪趣味とかそんな次元じゃないな…頭おかしすぎて過ぎて殺すのに躊躇しなくてすむぜ」
メディ「細かい特性とかは諜報員さんにお願いして探って貰ってるからのっぺり大陸に着いたら情報収集からなんだよ!」
マンダ「諜報員さんってあの列車で見かけた黒服のお姉さんとかか?」
メディ「うん!そうなんだよ!あの時のお姉さんじゃないけど同じ諜報機関の人類なのさ!」
マンダ「諜報機関って聞くとキツい訓練と努力を重ねてなれるスーパースパイって感じがするなぁ」
メディ「いいや、そんな大変な事はさせないんだよ!現地で世間話して新聞を読んで報告するくらいなのさ!」
マンダ「けど焼殺公爵の時に協力してくれた諜報員のお姉さんは結構危ない橋渡ってた気がするぞ?焼殺公爵と直接会話してたって言ってたし」
メディ「あの時はお姉さんが張り切っちゃったんだよ!危ないからちゃんと叱っておいたのさ!命を大事にするんだよ!って」
マンダ「まぁ…公爵殺しの手伝いとか一生に一度あるかどうかだもんなぁ…張り切るのも分からんでもないな…お姉さんに怪我なくて良かったぜ」
メディ「諜報員のお姉さんにお土産買って帰るんだよ!焼殺公爵が居なくなったからラグド市で暮らしてるはずなんだよ!」
マンダ「そりゃ良いな!たくさん買っていってやろう!肉とお菓子を持ちきれない位持っていってやろう!」
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色々準備を終えてラグド市から10日かけてナバ街の東に港までやって来た
マンダ「いやー海ってのは何度見てもでっかいなぁ!これから何日の航海だぁ…また1ヶ月乗るのは勘弁だぜぇ…」
メディ「エンジン全開で昼夜問わず進むから1週間位なのさ!船の中でテーブルゲームにボードゲームにトランプでもしてたらいつの間にか着いてるんだよ!」
マンダ「そうだな!前回の連絡船ではメディちゃんと言う話し相手が居なかったしめっちゃゆっくりとした速度だったしなぁ」
メディ「さぁ!いざのっぺり大陸にしゅっぱ~つなんだよ!」
マンダ「しゅっぱ~つ!」
これにて焼殺公爵の章が終わりました
自分で考えた公爵を倒す方法が思い行かなくてなかなか筆が進まなかったです…
いやぁお話考えるって難しいですね
次回は爆殺公爵編になります!
倒し方はもう考えてありますがそこに至るまでは考えてはいません!気長にお待ちください




