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12の殺人公爵  作者: 大地D
焼殺公爵編

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38/43

第五章⑥ 焼殺公爵 改訂済


いやぁ…良かった…

工場って良いもんだぁ…

溶鉱炉の中でドロドロに溶けてオレンジ色になってる鋼とか

赤く熱された鉄を延ばしてレールの形にしてたりとか…

もう最高だぁ…


溶接してるのとかワクワクするなぁ…

良い子は直接見ちゃいけないぜ!


メディ「それでマンダ君!何か良い案は思い付いたかい?」


マンダ「まぁ大体の作戦は思い付いたけどちょっとメディちゃんにも協力してもらうんだよなぁ…」


「僕に出来ることなら協力してあげたいけど、何を遠慮してるんだよ?」


「この工場を使わせて欲しいんだよ…結構改造しちゃうかも…最悪壊れちゃうかも…」


「オッケーなんだよ!」


「えぇ…すんごい軽い返事だ」


「焼殺公爵が殺せるなら工場ぐらい壊れても建て直せば良いし作業員も事前に避難させとけば問題ないんだよ!」


「メディちゃんは心が広くて優しくて良い女だ!出逢えてホントに良かったぜ!」


「そんなに誉めないでなんだよ…」


モジモジしながら俯いてて可愛いな…

人の目がなけりゃ抱き締めたいもんだ!


「それじゃあちょっと時間かけて工場を改造だ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


1ヶ月後


「これでほぼ完成だ!」


「思ったより時間が掛かっちゃったんだよ!」


溶鉱炉の改造に

ボイストレーニングに

耐熱衣の改良にと

とにかく忙しかったぜ…


「あとは今の焼殺公爵の位置を確認してここに誘導すれば作戦開始だ!」


「ふんふん…そうかい…」


いつの間にか黒服のお姉さんがメディちゃんに耳打ちしている…

気配感じなかったぞ!?


「マンダ君!朗報なのさ!焼殺公爵がちょうどナバ街の方向に来てるらしいのさ!」


「良いタイミングじゃねぇか!ちょっと急いで最終確認だ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


双眼鏡で焼殺公爵を見てるけど…

歩いてる地面の草が足形に焦げていやがる…

やっぱり相当熱そうだな…


「じゃあメディちゃん!作業員の皆さんと一緒に離れていてくれ!」


「マンダ君!頑張るんだよ!ちゃんと生きて帰って来るんだよ!死んじゃダメなんだよ!」


「大丈夫!任せろ!なんてったって公爵殺しのマンダ君だぜ!」


ドンドン焼殺公爵が近付いて来る…


諜報員のお姉さんが焼殺公爵と直接話して

熱いものがあるって伝えてくれたお陰で真っ直ぐここに歩いて来てる…


諜報員のお姉さんマジ有能!

(焼殺公爵が身体冷やしてる時に話したらしい)


もう声が届く距離に焼殺公爵がいる…

既に熱い…

耐熱衣着てなきゃ火傷してたな…

よりによって身体を熱々にして来やがって…


「よぉ!焼殺公爵ぅ!!」

「俺の名前はマンダァ!巷で話題の公爵殺しの男だあ!!」

「お前に熱々をお見舞いしてやる為に待ってたぜえ!!!!」


作戦①とにかく大声で熱い男を演じるんだ!」

「ボイストレーニングで鍛えた熱い大声を出してやる!


焼殺公爵「熱い招待に応じて来てやったぞ!マンダとやら!!」

「ヌルい事しやがったらすぐに焼き殺すから覚悟しとくがいい!!」


えっ!?

結構殺意高いじゃん!?

聞いてた話とちょっと違うじゃん!?


「俺は発明家でな!お前を感心させる様な閃きを思い付いたんだよ!!」

「だから熱さが大好きで有名な焼殺公爵といっちょ熱さ対決したくてなあ!」


「ふんっ!俺が何のために領域を練り歩いてると思う!」

「俺の知らない熱さなぞもうこの領域には無いぞ!」


「昨今の科学ってのはなぁ!メチャメチャ進歩しててなぁ!俺の後ろにあるもんが見えるか?」


「はぁ…溶鉱炉だろう…」

「その程度の熱さ何百年前に味わっておるわ!それが発明とでものたまうつもりか!!」

「落胆したぞ!公爵殺し!!」


溶鉱炉って味わえるもんなのか?

昔のでも1500℃位は出るもんだぜ?

溶岩石って1000℃くらいで溶けるんだったよな?


えっ?

耐えちゃってたの?


「た…只の溶鉱炉じゃあねぇ!俺が考えた、スーパー耐熱型溶鉱炉だ!」


「耐熱したところで溶鉱炉には変わり無いではないかっ!」「もういいっ!今すぐ焼き殺してくれるわっ!!」


「待て待て待て待てっ!!!!科学の進歩って言ったろ!溶鉱炉だけじゃねぇ!この粉を見ろ!」


「むん…細かい灰か?人類は炭を使う事でしか熱を得られないのは何百年経っても変わらぬか…」

「ますます失望したぞっ!!」


「だから待てよっ!お前みたいなせっかちで早とちり熱さだけの奴に説明なんて無粋だったな!」

「もう言葉は要らねぇなとっととスーパー耐熱型溶鉱炉の中に入れよ!味わったことの無いサウナで熱さをお見舞いしてやる!」


「新しい…熱さ……いいだろうっ!案内せいっ!」


作戦②スーパー耐熱型溶鉱炉に入れる為にめっちゃプレゼンする


いけたぞ!

話聞いてくれる様な奴だったから殺されないで溶鉱炉に入れられるぞ!

ナイス口八丁!


「さぁさぁ!焼殺公爵よ!準備は良いかっ!!公爵殺しマンダ様最高温度の発明品をとくと味わいやがれっ!」


スーパー耐熱型溶鉱炉の中に入ってる焼殺公爵ってのは結構滑稽な光景だな…


「むう…これは先程の粉か…熱くないではないかっ!こんなもの敷き詰めおって!何が最高温度だっ!!」


「はっはっはっ!ホントにせっかちだな!そろそろお前自身の温度で発火し始めるぞ!精々燃え尽きないように気を付けんだな!」


粉が一瞬の内に白く輝き始めて目が眩んじまった…

ヤベェ早く逃げないと!


「むぅうん!?良い熱さだっ!これは良いぞっ!」


「まだまだだぜ!追加の粉だ!もっともっと熱くすんぜぇ!」


工場のクレーンを操作して巨大なバケツからドンドン粉を落としてやる!

すげぇ煙と熱で見えねぇけど、こうなるの見越してベルトコンベアでも粉を大量に追加し続けられるように時間かけて工場を改造したんだぜ!


もっともっと燃えろぉ!


「がっばっばば!がらだがどげるなんでなんびゃぐねんぶりだぁ!いいぞぉ!ごればいいぞぉ!」


焼殺公爵のやろう…

体表の溶岩石が溶けて上手く喋れてねぇじゃねぇか…


「ドンドン追加だ!工場が焼け溶けたって追加し続けるぜ!」


「軽いっ!溶岩石が溶け落ちて身体が軽いぞっ!マンダよ!これは良いぞ!」


なんで焼殺公爵のやろう溶鉱炉の中で喋れてんだよ…

体表の溶岩石が全部流れ落ちてスリムなマグマの人影が見えてきたけど…

そうか…普段からマグマに浸かりに行くような奴だから酸素とか毒ガスとか関係無いのか…


「もっともっと身体を軽くしてやんぜぇ!」


「身軽だっ!軽い!腕がこんなにも軽い…軽い?…感覚が無くなったぞ!腕が無い!俺の腕がっ!」


「ようやくか!知ってるか?溶岩石でもマグマでもトンでもない高温を加えりゃ蒸発するんだよっ!」


「がはははっ!熱いっ!熱いぞ!俺の身体が溶けるなんて良い熱さだ!がはははははっ!」


蒸発しながら笑ってやがる…

普通なら命乞いするところだろう…

もう手足が蒸発して無くなってんぞ…


「マンダよ!これはどういう科学だ!俺が溶け消えて冥土に行く前に教えて貰おうか!」


「その粉は酸化鉄とアルミニウムの粉だよ!混ぜて火をつけるとテルミット反応って言ってな、3000℃位にまで温度が上がるんだよ!」


作戦③粉を追加し続けてテルミット反応を起こし続け焼殺公爵を焼き殺す、もとい蒸発させる


「愉快っ!愉快っ!俺を焼き殺すほどに進歩した人類!俺をもてなしたマンダ!愉快っ!愉快っ!がははははh……天晴れっ!」


焼殺公爵の奴もう頭しか残ってねぇ…


「空に浮かぶ日の星に恋い焦がれずともここで焼き焦がれ終わる生も乙じゃぁないかっ!」

「マンダよっ!最高の熱さ!感謝するっ!がははははh…………」


もう全部蒸発しきっちまったな…

溶鉱炉の中はコウシャクマナタイトしか残ってねぇだろうな……


感謝されちまった…

お前の事を殺したんだぜ…


感謝すんなよ…


2026/1/31 改訂しました

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