第五章④ 焼殺公爵 改訂済
朝に目が覚めたらなんだか左腕が湿ってる…
メディちゃんの寝息でしっとりしてるのか…
マンダ「くぅぅうう……んあ!メディちゃんおきろーあさだよー」
メディ「ぅんん……ぁああ……お…はよ…なんだ…よ…」
実は朝起きたらしたいことがあったんだよな!
ここは焼殺公爵の領域!
そして温泉地!
そうっ!朝から温泉に入りたい!
「メディちゃんそろそろ俺の腕にしがみつくのは止めて温泉入りに行こうぜ!朝風呂に入ってみたいんだよな」
「んんぁ…じゃあ…マンダ君と…一緒に入るんだよ…」
まだ目が覚めてないらしい
一緒に温泉入るとか俺の気持ちが許しても
宿のルールが許さないよ
「ここは混浴禁止だから別々にしか入れないぞ~!」
「そろそろ目を覚ませよ~!」
「大丈夫…起きてきたんだよ…朝から温泉とは贅沢なんだよぉ…ちょっと準備するんだよぉ…」
メディちゃんはまだ眠たそうだけど
おっ!のそのそと動き出したな
俺もタオル持って!
さぁ!行くか!
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めっちゃ良い…
朝風呂良いぞ!
頭と身体が冴えていく!
寝起きのダルい身体がシャキッとする!
これから朝風呂を日課にしても良いくらいだっ!
あんま長風呂するとメディちゃんを待たせちゃうな
ああ見えてメディちゃんは結構早風呂なんだよなぁ…
身体が熱いのが苦手らしい
朝風呂が終わったら次は美味しい朝御飯だっ!
食堂へレッツゴー!
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食堂の席にはもう御飯が用意されてた
めっちゃ美味しそう…
焼き魚、煮物の小鉢、味噌汁、トースト?スクランブルエッグにウインナー?
美味しそうだけど和洋折衷過ぎやしないか?
味噌汁とトーストは経験済みだけど他は合うのか?
まぁ美味しそうだし細かいことはいいか!
「いただきます!」
「いただきまぁす!」
「これは美味いんだよ!やっぱり味噌汁とトーストは合うんだよ!」
「僕の御飯の感性と似てるこの宿にして正解だったんだよ!」
うんっ!旨い!
意外にも食べ合わせも良い!
ここの宿は部屋も綺麗で温泉も管理が行き届いてて快適で御飯も旨いときた!
あとは女将が下世話じゃなけりゃあなぁ……
あっ!
心の中で文句言ってたら女将さんと目があった…
女将「あらっ!お二人さん、寝心地はどうでしたか?暴れても快適でしたでしょ?」
「朝ごはんも動いた分いっぱい食べてくださいね。」
朝っぱらからエンジン全開だ…
「まぁ暴れては無いけど良い寝心地だったぜ、1回寝たら朝までグッスリで旅の疲れも癒されたよ」
「温泉もすぅっごく良かったのさ!お肌がツルツルスベスベになって大満足さ!御飯もサイコーなんだよ!」
「あらまぁ!それは良かった、お二人ともに満足頂けるなんてね!」
「それで旅って仰っていたけどやっぱり温泉目当てでいらっしゃったんですか?」
「温泉もお目当てだけどもう一個目的があってな…実は…焼殺公爵を殺しに来たんだ」
「ぇえっ!?焼殺公爵を殺しに来たですって!!」
「声がデケェよ!別に誰にバレても問題ないけど耳元で驚かないでくれ」
「僕達は世界中の公爵を殺す旅をしてるのさ!」
「という事はお二人は射殺公爵殺しで新聞に載ってたマンダ様とメディ様でしたか!」
「宿帳に記入していただいた御名前が公爵殺しの方達と一緒だと思ってましたが、本物とは!」
「まぁ本物って言うのも変だけど、公爵を3体くらいは殺してるな」
「そして4体目になるお次の標的は、ここの領域の焼殺公爵ということなんですか?」
「そう言うことなんだよ!女将さんなにか焼殺公爵の情報はないかい?居場所でも好みでもさ!」
「そうですねぇ…居場所はわからないですねぇ…焼殺公爵は常にお散歩してるんですよ」
「なんでも熱いものがお好きらしくて領域内を歩き回って熱くなれるようなものを探しているんですって」
「ソル山のマグマとか辛い食べ物とか熱い思いがある人類とか」
「熱けりゃ何でも良いんだな…歩き回ってるかぁ…こりゃぁ探すのが大変だな…」
「50年前くらい昔この宿にも来ましてね、温泉が熱いか聞いてきて源泉かけながしで熱いですよっ!」
「って当時のオーナーが答えてたら焼殺公爵の立っている床が焦げてきて燃え上がり始めたんですって」
「慌てて火を消してる間に焼殺公爵は温泉の方へ歩いていって足を着けた床がドンドン燃え上がって」
「それはもう大変だったとか」
「聞いたことがあるんだよ!」
「焼殺公爵はご飯屋さんで辛い物を注文して食べてる間に体温で勝手に火事が起きてご飯屋さんを燃やしちゃうってさ!」
「なんだぁそれ!?とんだ迷惑野郎じゃねぇか!」
「そうやって火事が起きて死んでしまった人類とか近づきすぎて燃えた人類のヒューマナタイトを摂取して回るのもお散歩なんですって!」
「それと後はベジタリアンって言うのもお聞きしました」
「ベジタリアンってあれか?野菜しか食べないとかの」
「そうです、どうやらお肉が嫌いとかではなくお肉が焼ける匂いは大好きらしいのですが」
「辛くないから食べないとかベジタリアンと言ってもトウガラシとかハバネロとか山椒なんかを好んでるらしくて」
「辛くないから食べないって…元々辛いお肉とか聞いたこと無いんだよ!」
「辛く味付けした肉とかじゃダメなんだろうか?熱々に焼いてトウガラシたっぷり付けて食べりゃ肉も食えるのにな」
「焼殺公爵の食事情まで心配しなくても良いんだよ!」
「あと聞いた事があるのは…お肉が焼ける匂いの中でも人類が焼ける臭いが1番好きだとか…」
うげぇ…
御飯中に聞くんじゃなかった…
と言うか話さないでくれよ…
想像しちゃったじゃねぇか…
シモでもグロでもデリカシーが無いぞっ!
女将よっ!
「女将さんっ!味噌汁とトーストのおかわりお願いしますなんだよ!」
「あらっ!そんなに美味しかったかしら!かしこまりました!」
メディちゃんの美味しい時のニコニコの可愛い笑顔で胸もお腹もいっぱいだ!
今日はこの領域で1番人類が集まっているナバ街まで汽車で移動だな!
着いたら気合い入れて情報集めるか!
2026/1/31 改訂しました




