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12の殺人公爵  作者: 大地D
薬殺公爵編
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第三章⑥ 薬殺公爵

メディちゃんがエレベーターに特殊な鍵を挿すと地下へと動き出した、途中で止まったりしないで1分ぐらい降りていってる、結構深いところにあるんだな。


メディ「研究施設は万が一に備えて地下100mに作ってあるんだよ!爆発しても毒が漏れても大丈夫なようにね!」


マンダ「掘るの大変だったろ?」


メディ「そこは知識のお陰さ!ガスエンジンの掘削機でパワフルに掘ったり元からあった空洞を利用したり」


マンダ「科学ってスゲェな地下にも人類が行けるなんてな」


メディ「そうだね!そのうち海の中に家とか空の上とかにも行けるんじゃないかな?飛行船なんてものも開発中だし」


マンダ「なんだと!?またロマン溢れる名前が出てきた!」


空飛ぶ船か…海の中を進む潜水艦ってのは聞いたことがあるけど空を進むなんて気持ち良さそうだ!是非とも乗りたいもんだな!


メディ「そんなこんなでとうちゃーく!ここが僕の研究施設さ!右に進めば兵器開発部門、左に進めば製薬部門、真っ直ぐ進めば文明発展部門だよ!とりあえず最初は製薬部門の方に行こう!」


メディちゃんが手を突き上げてるんるんで歩いて行ってる…かわいい後ろ姿だ…


マンダ「そういえばメディちゃんは薬殺公爵だったな、製薬って事は薬を開発してんのか?」


メディ「そうだね!僕は薬品を飲んでお腹の中で混ぜて毒や薬を作れんるだけど…あまり人類には見られたくない行為なんだよね…だって混ぜた毒を口からうえぇって出すんだよ女の子としては見られたくないよ…」


ちょっと見てみたい…嫌われたくないから見たいなんて言えないけど…


マンダ「毒吐くのは胃とか口は平気なのか?」


メディ「毒が効かない身体だからね!硫酸飲んでも蛇に噛まれてもなんともないんだよ!」


マンダ「メディちゃんも便利な身体してるんだな」


メディ「そうだね、僕のこの身体は元々だけど人類は他の生き物の特性なんて持ってなかったんだよ、マンダ君がウーパールーパーの再生能力を持っているのも僕が昔に人類に改造を施したからなんだよ…」


マンダ「そうだったのか!?じゃあ俺はメディちゃんのお陰で死なずにすんだんだな!命の恩人だ!」


メディ「怒って無いのかい?僕は勝手に人類を改造したんだよヒューマナタイトが増えて人類の消費量が少しでも減れば良いなって勝手な理由なだけで…」


マンダ「何が勝手なもんか!公爵に殺される人類が少しでも減ったんだろ?それに俺はウーパールーパーの遺伝子のお陰で3回も命を救われてるんだ!人類でメディちゃんに怒るやつなんていないさ!居ても俺がぶん殴って説教してやるよ!一緒にメディちゃんの可愛さも伝えてやるさ!」


勢いに任せてちょっと恥ずかしい事を言ってしまった…メディちゃんは顔を赤らめて俯いてる…ハズいな…なんだこの空気…恥ずかしさでいっぱいだ…


メディ「…………あっ…あそこが製薬部門だよ!」


キレイな部屋で白衣を着た人類がなんかかき混ぜたり書き記したり忙しそうに研究してるな


メディ「今ちょうど粘膜接触で感染するウイルスのワクチンを作ってる所だね、すんごく危険だから部屋には入れられないけど、この薬が完成したら風俗街で働いてる多くの人類が助かるかも知れないんだよ!」


マンダ「つまりはそういう行為で感染しちゃうのを治す薬ってことか?」


メディ「そうだね!人類の出生や生き方で避けては通れないものだからね!あと隣の部屋で解熱鎮痛薬を開発中さ!今までは木の皮の煮汁くらいしか鎮痛薬が無かったんだけどその木の皮の成分を抽出して薬品と混ぜて冷やしてまた薬品と混ぜてとか色々な工程を経てこの世界で初めての純粋な解熱鎮痛薬が出来るのさ!今はその効率化を図っている所なんだよ」


噛み砕いて教えてくれたんだろうけど、さっぱり分からなかったがメディちゃんは賢いって事は分かった


マンダ「つまりはメディちゃんはスゴい!ってことだな!」


メディ「うん♪」


文明発展部門の見学に行ったらまたもメディちゃんがテンション高めで解説(自慢)してくれた、ウキウキでかわいい


メディ「今ここでは動きを撮れるカメラを開発してるんだ!1秒間にいっぱい写真を撮ってそのフィルムをすんごい速さで動かして光に当てると動いてるように見えるんだよ!」


マンダ「カメラをいっぱい撮ったら動いて見える?動く写真って事か?」


メディ「大体そうだね!これで撮ったらどこでも演劇が観れたり、動いてる元気なマンダ君を撮ってそのカメラを郵便屋さんに遠くの人に届けて貰えれば元気に動いているマンダ君をそのまま見せることが出来るんだよ」


マンダ「はえ~想像出来ないけどなんかスゴいな」


そんなに原理は理解出来なかったがメディちゃんがかわいいのでヨシッ!


そして最後はお目当ての兵器開発部門だ今度は俺がウキウキしてきた


メディ「さぁここがマンダ君お待ちかねの兵器開発部門だよ!ここでは火薬の研究をしてるんだよ、南の三角大陸の北に領域を構えてる射殺公爵に対しての研究部屋さ!」


マンダ「射殺だなんてまた物騒な名前の公爵だな、火薬くらいでどうにかなるのか?」


メディ「どうにも出来ないね!火薬の兵器は射殺公爵の専売特許みたいもんさ、拳銃に小銃にスナイパーライフルはたまたロケットにミサイルなんて物まで扱ってくるんだよ!撃てる物なら何でも撃ってくるのさ!」


マンダ「ろけっと?みさいる?ってのは分からないけど射撃武器のオンパレードみたいなやつだな…」


射殺公爵をどうやって殺したらいいか分からないな…遠距離で戦いすぎだろ…近付けないなんてもんじゃない…


メディ「射殺公爵はこの世界では開発されてすらいない兵器をなにも無いところから生み出して打ち出せるんだよ!」


マンダ「だから少しでも射殺公爵の武器を解明するために火薬から研究してんのか?」


メディ「そう!察しがいいね!僕の頭に流れてくる知識にもない多分未来の兵器のはずさ!解明できれば平和利用も出来そうなんだよ!特にあのミサイルってやつは!」


マンダ「みさいるがなんか分からないけど兵器も平和な世界じゃ人が活きる物になりそうだもんな」


メディ「僕の夢はいつか空の上に行きたいんだ!だからミサイルを解明して僕が乗り込んでまだ誰も見たことない空の先に何があるか見てみたいんだよ!」


マンダ「良い夢だな…それじゃあ俺も隣に乗せてくれよ、公爵どもを殺した後の夢なんて考えてなかったから一緒にミサイルと夢に乗らせてくれないか?」


メディ「んん~♪それはとっても良いね!二人っきりの空のデートだ!なんとしてもミサイルを解明しなくちゃいけない理由が増えたよ!」


メディちゃんはもう小躍りまでし始めた、ぴょこぴょこぴょんぴょんしてて抜群かわいい…さっき見た動く写真で姿を撮っておきたいぜ!

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