第二章⑧ 絞殺公爵
マンダ「バアサン!おはよう!!久し振りだな!」
大家のバアサン「マンダぁ!お前どこ行って何してたんだい!9日間も家を空けて挨拶もしに来ないで!」
マンダ「絞殺公爵殺しに行ってたんだよ、お陰で無事殺してきたぜ!」
大家のバアサン「あれはあんたの事だったのかい!天の声って嬢ちゃんが頭んなかで喋り掛けてきて絞殺公爵が殺されたって言ってきたんだよ!街の皆も同じ声聞いててね、それで街中大喜びさ!」
マンダ「そうかそうかぁ…嬉しいなぁ…下半身が無くなった甲斐があったぜ」
大家のバアサン「下半身あるじゃないかい…暫く見ない内に頭がおかしくなっちまったのかい?」
マンダ「アイム、ウーパールーパー」
大家のバアサン「ぁあ、そうだったねぇ便利な身体さね、そんだけ喋れれば元気だね!じゃあまたお使いにでも行かせようかね」
マンダ「バアサンすまねぇな…もうお使いは出来ねぇんだ、南の三角大陸に行こうと思うんだ。」
大家のバアサン「はぁ?もしかしてあっちの殺人公爵も殺しに行こうってのかい?酔狂な奴だね!ここが安全になったから腰でも落ち着けて住み続けりゃ安全なのにさ」
マンダ「けどよ…この世界にはまだ10体も公爵どもが居るんだぜ、全部殺して世界平和とか夢見てみたいじゃねぇか」
大家のバアサン「そうかい…都合の良い労働力が居なくなるかい…これから家賃回収が面倒だねぇ」
マンダ「おうよ!また右往左往してる若者捕まえてこき使ってくれよ!」
大家のバアサン「それじゃあ、あんたの家も新しい入居者に貸しちまうよ!」
マンダ「それで良いぜ!工房を大切に使ってくれる奴に貸してやってくれよな!2~3日くらいで旅立つ準備が出来るからその後に貸してやってくれよな!」
大家のバアサン「そうかい、出発の時には顔出すんだよ!お別れぐらいは今度こそ言いに来るんだよ!わかったかい!!」
マンダ「わかったよ!そんな大声で言わなくても聞こえてるよ…」
大家のバアサン「まったく…」
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3日後、駅
マンダ「バアサン!それじゃあ行ってくるぜ!」
大家のバアサン「忘れもんは無いかい?船のお金は持ったかい?荷物の入れ忘れは無いかい?切符は無くして無いかい?」
マンダ「バアサン!そんなに心配しなくても全部ちゃんとあるよ!俺が居なくなるのがそんなに心配か?大丈夫さ!これでもしっかりしてるんだぜ」
汽車が出発を知らせる汽笛を鳴らしている、俺はバアサンに手を振る…別れってのはいつも寂しくなるな…たった1ヶ月だけだったけどここも立派な故郷だ、全部殺し終わったらまたバアサンに顔見せに帰って来よう…
マンダ「じゃあ!バアサン!またなぁあ!」
大家のバアサン「さっさと公爵どもをぶち殺して帰って来るんだよ~」
汽車が出発して手を振るバアサンがちっちゃくなっていく、もともと小さいバアサンだけども…見えなくなるまで手を振り返した
大家のバアサン「寂しくなるねぇ……さぁ!キョロキョロしてる若者探しでもするかねぇ!」
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数日後トナミ港
今度の汽車の旅は遊び道具を持ってきたから暇じゃなかったぜ!汽車の中で仲良くなった人類と永遠にトランプ三昧さ、トナミ港は大陸間を行き来する連絡船が接岸する港だそれ以外にも漁業が盛んだったりぷらいべーとびーち?なんてのもあるって駅の看板で見た、俺は海を見るのが生まれて初めてで内心めっちゃウキウキしてる、楽しみだなぁ…見渡す限りの水ってのはどんな景色だろうか…
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1週間後、船の上
マンダ「飽きた…1週間も海の上に居ると流石にこの景色も飽きた…」
海を見るのも船に乗るのも初めてでめっちゃはしゃいだ!3日くらいテンション高かった!4日目に気が付いたこの景色いつまで続くんだ?
なんと!?1ヶ月だってよ!どんだけ遠いんだよ!南の三角大陸ぅ!いや船が遅いんだ…汽車ならもうちょっと早く着きそうなもんだな…海の上を走る汽車とか無いもんかねぇ…とにかく後3週間暇潰ししなければ…旅ってのは暇な時間をどう潰すかってのが大変だ…日記で書くこともない…次書く時は南の三角大陸に着いてからで良いかぁ…
と言うわけで絞殺公爵編これでおしまいです。
次回の薬殺公爵編でお会いしたいですが、結構文字打つのに満足しているので間が開くかもしれません。
それでは次回薬殺公爵編!ヒロイン登場回になります!




