第二章④ 絞殺公爵 改訂済
マンダ「バアサン!家賃回収してきたぜぇ~!」
大家のバアサン「遅かったね、どこで油売ってたんだい!」
「油売ってたんじゃなくて…糸貰ってた…」
「糸だぁ?何意味の分からないこと言ってるんだい!回収した家賃とっとと寄越しな!」
「ほいよっ、きっちり3部屋分あるぜ」
「ちゃんときっちりあるね…じゃぁ今月の家賃ちょっとだけ安くしてやるさね」
「バアサンありがとうな愛してるぜぇ!」
「けっ!バアサンに色目使うんじゃないよ!気色悪い!」
「じゃあバアサン俺は家に戻って発明してるからなんかあったらまた呼べよな!」
「金にならない発明なんかしてないで少しは金を稼いで来たらどうだい!」
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というわけで工房に戻ってきた
いつもの日課である公爵殺しの発明品を閃く為に
今日はこの【めちゃ細めちゃ軽めちゃ強~い糸】がある
こっから何か閃かないもんか……
多分この糸なら公爵でもそう簡単には千切れないはず…
そんだけ強い糸だ…
ケツから出てきたけどな…
引っ張っても千切れないけど刃物なら結構簡単に切れそうではある
幸い絞殺公爵は刃物つかわないから、うってつけだ
でもどうやってこの糸で殺すんだ?
絞殺し返すとかか?
そんなん人類の腕力じゃ敵わないし…
それこそ網にして被せて動きを阻害するか?
いや絞殺公爵に網を被せるとかそんなんしてる間に殺されるな…
どうしたもんか…
やっぱりここでも捨て身しか無いよな…
痛いのも苦しいのも嫌なんだけどなぁ…
隙を作るなんて命でも掛けなきゃ生み出せないだろうしな…
じゃあ捨て身の方法はどうする?
刺殺公爵とは因縁が有ったから一瞬で殺されはしなかったが
絞殺公爵とは初対面だから喋り掛けるどころか
目が合う前に俺の首が絞まってるなんて事もあるだろうな…
そういや人類を笑顔にするんだよな?
ピエロってのは、じゃぁ満面の笑顔で絞殺公爵の前に立って油断を誘うか…
そんで網を被せて身動き出来ないようにして殺すか?
こんなん作戦なんて言えないな…
この糸をもっと有効的に使えないもんかって方向から考えてみるか…
この糸は…………
思い出したくないがあの蜘蛛の遺伝子を持ってる205号室のオジサンから貰ったもんだ
公爵どもの身体能力で簡単には千切れない糸…
だと思う…
多分…
網にして捕まえてトドメ刺すとか悠長な事言ってられないよなぁ…
糸で絡めたらもう殺してるくらいの発明品が閃ければ良いんだけどな…
今、ここの工房にある発明品は
刺殺公爵の時にジイサンから教わったガス式噴射装置
バアサンに頼まれて作った扇風機
掃除機の余りの部品がある
ここ最近世界中で電気を使った電化製品が増えてきていて
ランプだとかアイロンだとか冷蔵庫なんかも発明されたんだ
電気と発明品の相性が最高で、なんでも作れそうな気がしてくるんだよな
まぁ、そうそう思い浮かばないけどな…
ここら辺を組み合わせて何か必殺の発明が出来ないか…
扇風機のモーターでクルクル回してとか…
噴射装置のガスでバシュッと飛び出てとか……
糸がワッと広がってとか………
こんがらがって捻り混んでとか…………
ん?
なんか出来そうだぞ!
ここに捻り混みの機構入れて…
出し入れ自在にして……
網を詰め込んで………
外れないように針いっぱい付けて…………
最近使われ出した、このボロン鋼を使って………
出来た!!!
これぞ【ガス式回転ネットランチャー】
良いもんが出来たぜぇ!
捕まえるだけじゃない文字通り
必殺の発明品だ!
あとこのネットランチャーをどう絞殺公爵にぶち当てるかなんだよなぁ…
そこが一番難しいんだよな…
油断とか隙を狙わなきゃ公爵どもは銃弾くらい避けちゃうんだぜ…
こっちにゃ銃弾なんか見えもしないのに…
やっぱり自分を囮にして死なばもろとも作戦しか無いなぁ…
それなら一個だけ思い浮かんだけど…
痛いのやだなぁ…
じゃあ作戦ってほどじゃ無いがなんとなくの流れを思い描いてみるか
1、絞殺公爵の居場所に慎重に行く
2、いつ出会っても良いように一瞬で殺され無いように笑顔忘れずに
3、ネットランチャーを持つのを忘れずに
4、わざと見つかりに行く
5、そんで当然ロープで捕まえられて
6、笑顔を忘れず絞殺公爵を近くに寄らせる
(近寄らせる手段はもう一つある…)
7、ここで奥の手で捕まえる
8、マル秘起動でぶち殺す!
9、生き残れたら御の字…
まーた捨て身だよ…
嫌になっちゃうよ…
でも殺せる算段立てられただけ進歩だな!
ケツ糸オジサンに感謝だ!
2026/1/28 改訂しました




