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12の殺人公爵  作者: 大地D
刺殺公爵編
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第一章① 刺殺公爵

この物語は俺が復讐を遂げて世界の真相に触れる体験記、つまり追憶だ。

まぁ…分かりやすく物語調にして所々説明は挟んで書いてやるけどな


約500年前突如として夜空から地上へ13本の光の筋が伸びた、全ての光は強い煌めきと共に地上を明るく照らした、静かに地上に降り立った光は人のような形に変わり威厳に満ちた風貌に変容した。


ある光は紳士のような姿になり手に持つステッキであらゆる生物で刺殺の限りを尽くした

刺殺公爵「やはり人を刺すと言うのは何物にも変え難いものですね…」


ある光は燃え盛る火炎の中に佇む…人の形になりながら掌から火炎を撒き散らす

焼殺公爵「どんなもんでも焼ける匂いってのは良いもんだぁ」


ある光は爆発を振り撒きながら周囲の全てを爆破し爆音で喚き散らした

爆殺公爵「俺様ぁあぁぁぁあ!!!!!爆誕んんんんぁぁぁあああ!!!」


この日を境に世界における人類の序列は一段下がった、13体の殺人公爵が最上位に位置したからだ…



~500年後~   −人類歴1901年−


突然その日は来た、村が公爵に目を付けられてしまった、事前の通告なんて無い、村の入り口にフラッと現れた紳士姿の公爵が門番である父を刺し殺した。

村の入り口から悲鳴が聞こえた

何が起きたか理解する前に次々と顔見知りの村人達が穴だらけになって血を吹き出しながら倒れていく、実際に見るのは初めてだ…

マンダ「あいつが刺殺公爵…」

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


時は少し巻き戻る


俺はいつもの朝の日課である水汲みとトイレの穴堀りをしている、一通り朝の日課を終え泥汚れを落としたら母ちゃんが朝ご飯をちょうど作り終えた頃だった、朝ご飯はいつもの保存のきく硬いパンと昨日の残りをごった煮にしたスープ…これが結構旨いんだ、朝ご飯を食べながら母ちゃんの話を聞いてるとどうやら今日は父ちゃんが早朝から門番をしている日とのこと、後で朝ご飯を持っていけって言われた。


マンダ「さぁ準備を整えて家を出るとするか」

昼からはこれまた日課である食料確保の狩りをしようと思っていた、俺の住んでいるこのマリハジ村は刺殺公爵の領域でも端っこにあるらしい、だから自給自足して食料を確保しなきゃならない。


日用品とかスパイスなんかは2週間に1度来る行商人のおっちゃんが物々交換で色々用意してくれる暮らすには困ってはいないが…娯楽が無い…栄えた町に行けばギャンブルとやら可愛い女の子とお酒飲めるとかあるらしいがこのマリハジ村は人口50人位の小さい村だからそんなものは無い…何でこんなに端っこに住んでるかって?


昔逃げ隠れた貴族の末裔だとか町に動物の素材を卸す為の村だとか、まぁ詳しい理由はもう誰にもわからんらしい。

あまりにも娯楽が無いもんだから世界を知っている行商人のおっちゃんに話をしてもらうのが楽しみなんだ、おっちゃんの話によると昔この世界には国というものがあったが500年前の殺人公爵達の出現によってそれまでいた貴族とか王様ってのが滅ぼされたり逃げ隠れたりして居なくなっちまったらしい、それからは国じゃなくて領域って呼び方に変わっちまったんだってそれから殺人公爵に目を付けられない事を祈りながら暮らしてるんだとさ。


マンダ「17歳にもなって1度も殺人公爵達に会ってないからいまいち実感が沸かないんだよなぁ…」

ちなみに俺の名前は"マンダ"結構良い名前だろ?


村人全員顔見知りなこの村も結構好きだし、もちろん両親の事も好きさ、慎ましいこの暮らしも娯楽が無い以外は気に入っている、けど大人になったら行商人のおっちゃんに付いていって町に入ってみたいもんだ。


さぁもう父ちゃんが村の門で腹を空かせてる頃だ、

マンダ「しょうがないそろそろ朝ご飯でも持っていってやるか」

見飽きた程の顔見知りの村の人達に挨拶しながら門まで歩いていると父ちゃんの姿が見えてきた。


んん?なんだか雰囲気というか様子がおかしい…

誰かと話しているように見えるが少し揉めているようにも見えてきた、紳士的な佇まいでやけに細い体格の人に父ちゃんが掴み掛かろうとしていた…その瞬間父ちゃんがうなだれた…魂が突然抜けてしまったように…

父ちゃんの胸は杖のような物で貫かれていた…

細身の紳士は杖の先に付いている透明な石をうっとりと眺めている、細身の紳士が透明な石を触った瞬間それは消えてしまった、恍惚な表情のまま辺りを見回して次々と顔見知りの村人達を苦悶と絶望の表情に変えた…


隣人のおじさん「とうとう来ちまった!刺殺公爵だ!にげr…」


叫んでいる最中におじさんも胸を貫かれてしまった、それを見たおばさんも叫んでいる途中でステッキで頭を刺されぐったりとしてしまった。

刺殺公爵と呼ばれた細身の紳士は目に入った村人を次々と刺し貫いている…あまりにも現実離れした光景に頭が真っ白でなにも受け止められなかった…


マンダ「あいつが刺殺公爵…」


体は自然に父ちゃんの元へ走り出していた、刺殺公爵の横を走り抜けようとしたところで脚をステッキで貫かれた…、脚は動かない…、這いずって父ちゃんの所まで行く…、刺殺公爵はにやにやとこちらを見ている…、事切れた父ちゃんが目の前にいる…、刺殺公爵が言う


刺殺公爵「あなたは殺されるのが怖くないのでしょうか?それともまだこの状況を理解できていないのでしょうか?」


目の前で動かない父ちゃんを見てあまりにも理不尽さに沸々と怒りが沸いてきた


マンダ「てめぇ!父ちゃんを殺しやがったな!」


刺殺公爵「ほう…脚を貫かれ肉親を殺されてもその気概、少し成長を待っても美味しそうだ」


刺殺公爵は俺の両手も貫き身動き出来ないようにした顎も貫き飛ばし喋られないようにした、その後ゆっくりと俺の目の前で残りの村人を刺殺し始めた、俺は声にならない呻き声のような叫び声をあげ続けた、30分もしないうちに村は血でまみれ生きている者の気配はほとんど感じられなくなった。


刺殺公爵「ふぅん…少し食べ足りないですが、まぁ美味しくなりそうな者は見つけたので今回はよしとしましょうか」


陽気そうにステッキをクルクル回しながら鼻歌交じりで刺殺公爵はどこかへ歩き出した…それはとても愉快そうに…

ふと頭に物語のアイデアが浮かんだので文字として残してみる事にしてみました

どこかで見たことあるような設定ばかりになってしまうかも知れないし

この先の物語も書くかもわからないですが残してみたかったので初めての投稿になります

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