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鬼さんこちら、血のある方へ  作者: 深淵翡翠/二階堂 稜楓
Prologue
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Prologue

 私は思う。

「この世は平和」なんて言葉に騙されないで。

極端な人は言う「ごめんで済んだら警察は要らない」って一言は正しいと思う。

危険があるから警察がいる、ある。

でも警察にも出来ないこともある。


「上も下も関係ない」「ここでは全員対等な世界」と自称主は言う。が、そんなのは頼りにならない言葉の一つにすぎない。馬鹿でも分かる。ああ、終わった、と。

 ここはどこなんだと聞いても自称主は答えないし、一緒に連れて来られた仲間に聞いても「さあ、俺は知らない」のたった一言で「そっか」で終わるのが逆に怖い。


 ここは、どこ?

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