漫才・三匹の豚
ボケ
「オレ、アレやりたい~ 豚が狼に食べられちゃう奴~」
ツッコミ
「『三匹の子豚』な。じゃあ、オレが狼やったあげるから。お前は豚をやれや」
ボケ
「うん~!! わかった!」
ツッコミ
「よし、行くぞ~ 俺は狼だ~ ガオー 速く逃げないと、くっちまうぞ~」
ボケ
「ぶおぉぉぉん!! ぶおぉぉぉん!! 私の名前はラージブラック。体重300キロを越える巨大な黒き豚だ。愚かな狼よ《黒き暴風》と呼ばれし私をたかだか体重80キロ程度の矮小な獣が喰らうと言うか? 笑わせる! 文字通り豚の餌にしたくれるわ~ ぶおぉぉぉん!! ぶおぉぉぉん!!」
ツッコミ
「ぶおぉぉぉん!! じゃねぇよ!! なに返り討ちにしようとしてんだよ!! 子豚って言ってんだろ!? なに、立派に成長してんだよ!? 子豚で来いッ!! 子豚でッ!! 何だよ《黒き暴風》って!! なんじゃい、格好いい《二つ名》かい!!」
ボケ
「わかったよ。じゃあ、ミニブタでいいか?」
ツッコミ
「ああ、そうだよ。因みにそのミニブタってどんくらいのウェイト?」
ボケ
「最大で100キロ」
ツッコミ
「だから、なんで立派に成長してるんだよ! 全然、狼がやられそうじゃん。格闘技で言ったら、三階級ぐらい差があんじゃねぇかよ。子豚って言ってんだろ!? 子豚ってよ!? いい加減にしろよ。本気でくっちまうぞ!」
ボケ
「じゃあ、80キロのミニブタでどうだ。これで階級は同じだろ?」
ツッコミ
「なんで、良い勝負しようとしてんだよ。格闘技の話出したのオレだけどさ。これじゃあ、いつまで立っても始めらんねぇよ。子豚って意味わかってる?」
ボケ
「なんだ? 怖いのか? 狼が豚に負けたら、恥ずかしいからって、自分より小さい子豚じゃないと襲えないってか?」
ツッコミ
「ンだと、このやろー!!」
ボケ
「甘いな! 豚の鼻はとても器用で頑丈。そして、力強く進化している。そして、体重80キロのミニブタの鼻先から繰り出される突進は裕に狼の華奢な身体をはね除けること間違いなし!! ブヒヒィィィ!!」
ツッコミ
「うぐぁぁ!! こ、こいつ!! つ、強い!! じゃねぇだろッ!! いい加減にしろ!! 何時まで立っても『三匹の子豚』が始まんねぇよ!! て言うか、子豚を連れて来いよッ!! なんで、毎回、立派に成長してるんだよッ!! 養豚場の畜産農家さんありがとうごさいますってか!?」
ボケ
「そう、そう言うことだよね! 今日も尊い命のお陰で僕達私達は生きています」
ツッコミ
「違うよ!!」
ボケ
「えぇ!? お、お前。な、なんて事を!! 畜産農家さんに失礼だぞ!?」
ツッコミ
「い、いや。それは違くないけど!! そう言うの大事だけど!! 畜産農家さんありがとうだけど。このままじゃ『三匹の子豚』が始まんないの!! 子豚を連れて来てよ!! 子豚を!!」
ボケ
「そうか。わかったよ、お前には負けたよ。じゃあ、マイクロブタでいいか?」
ツッコミ
「それ、ウェイトは?」
ボケ
「最大でも40キロぐらいだ」
ツッコミ
「おおう、まあ、それなら行けそうだな! よし、じゃあやるか『三匹の子豚』…… て言うか、お前なんでそんなに豚に詳しいんだよ」
ボケ
「動物、好きだからね。因みにもう『三匹の子豚』はやんなくていいぜ!」
ツッコミ
「はあ? なんでだよ?」
ボケ
「なんてたって。ラージブラックとミニブタとマイクロブタ。この三匹が集まって『三匹の子豚』ってね」
ツッコミ
「いや。だから、もう子豚じゃなくなっちゃってんじゃん。もういいわ」
二人
「どうもありがとうございました~」
ブタを飼いたいなと思ってた書いた漫才だぶひ。




