ヴェルタースオリジナルの二次創作(意味不明)
とても気持ちの悪い話させて下さい。
私は何か物語を作る時に必ずオブラートに包むんです。何に対してもオブラートに包んだ作り方をします。私の漫画や小説は基本的にオブラートを一度通して形になっているんです。
悲しいことに、創作者として本当はオブラートの向こう側を見せなければならないのに私はそれが出来ないでいます。
オブラートの向こう側に触れられる事には覚悟が出来ている。だけど、その大切に包む込んでいた、核心に似た物に対して、何か感想の様な物をぶつけられる覚悟が私には出来ていないんです。
否定されるのが怖いし、気持ち悪いと拒絶されるのが恐ろしい。にも関わらず、私はオブラートの向こうに存在する核心に触れて貰いたいし、理解して貰いたい。共感して貰いたいし、優しくされたい。
とても気持ちが悪い。
なんて、気持ちが悪いんだと思います。
物語の作り手として非常に気持ちが悪い。
核心に触れて貰いたい癖に傷つけられたくない。
それなのに自分の秘めた物は認められたい。
何時しか私はオブラートを通してしか物語を描けなくなってしまいました。オブラートの向こう側から見えるであろうキャラメルをどうやって美味しそうに魅せるか。そればかり考えるようになってしまった。
何時しか美味しいキャラメルを作ることを考えるのはなくなり。オブラートばかりを綺麗に飾り付ける事しかしなくなってしまったんです。
私のキャラメルは何時までも変わらない訳ではありません。何時しか、賞味期限は切れます。そうなっては誰も食べてはくれないでしょう。
そうなった時にオブラートからキャラメルを取り出しても、それはただのゴミです。捨てられて終わってしまう。
作り手としての私は死ぬことになるでしょう。
こんなんで良いのかと叫ぶ自分がいる反面。これでいい、綺麗なオブラートに包めば中身は美味しそうに見える。そうやって誤魔化せば良いと囁く自分がいる。
非常に気持ちが悪い。
虫酸が走るようです。
この感情に襲われる度に私は自分の気持ちの悪さに嗚咽をあげてしまう。私の内面、核心から腐って行くのがわかるんです。
もしかしたら、オブラートに大切に包んでいたキャラメルはいつの間にかに腐っていたのかも知れない。
そんな時、ある作品に出会いました。
それはオブラートに包まれておらず。私の核心を突く物でした。
こんな素晴らしい作品に出会えた私は少しだけ特別な存在になった気がしました。きっと、これが私の目指す作品なのだと感じました。
今なら、勇気を持ってオブラートを剥がせる様な気がします。
そう、オブラートの向こうにあったのは、もちろんヴェルタースオリジナル。
これを貴方にあげましょう。
何故なら貴方もまた、特別な存在だから。




