どうやら私は題字に転生したらしい。私の感情や思考その物が題字となって現れるらしい。全く、一体どうしたらこんな奇っ怪な転生をしてしまうというのだ……
凄まじい速度で竜が空を駆ける。
その様は、飛行機ってレベルじゃねぇぞっ!! て感じである。本当に早い。サラマンダーより、ずっとはやい!! ってな感じである。
その背中には一人の青年が乗っていた。
緑色の長髪に、碧玉の様な瞳を持つ端整な顔立ちの青年。言うまでもなくノワールである。サラマンダーより、ずっとはやい!! 状態である。
ぶっちゃけてしまうと、スノウの竜としてのスペックは世界でも十指に入る程だ。取り分け、美しさは比類する竜はおらず。その速さに於いても、頂点に君臨している。
「す、すごい。本当に速い! もう、私が管理していた森に着いてしまいますよ!」
スノウはその言葉が発せられると同期に急降下し、森林に降り立った。
「さあ、着きましたよ。降りて案内して下さい」
「は、はい。わかりました」
最早、完全に子分ムーブになっているノワールがスノウの背中から降りて地面に立った。スノウはそれを確認すると直ぐに人間の姿へと戻り、辺りを見渡した。
そして、一度、大きな深呼吸すると口を開いた。
「良い所ですね。私の領域の様に厳しい気候ではないので。人間が住むには適しているでしょう」
「ええ、動植物も豊かで作物も育ち安い恵まれた土地です」
んで、ここで筆がポッキリ折れます。
どうも、ありがとうございましたん。