どこからがR18なのか定義が良くわからん。行為の描写がアウトなのはわかる。だが、入れるだの入れないだのって話は駄目なのか?個人的には駄目だと思うがケツだったらどうなるんだ?それも駄目なのか?
前回も述べたが、竜の生態は未だにわかっていない。
それは竜である本人達ですらもである。
何処かもわからぬ山の中。石を削り出し作られた円卓の周りを男達が囲っている。そして、その男達に混じり一人の少女が円卓に座っていた。
彼女は白銀の艶のある長い髪に蒼玉の様に艶やかな瞳。幼い少女の様で有りながらも女性的なボディラインが見え隠れするシックなドレスを身に纏っており。ほのかな色気を漂わせてる。
勿論、スノウである。
なので、頭部から角がはえており、背中からは羽根がはえ、ドレスからは尻尾が飛び出している。
見れば、円卓を囲う男達からも角や翼がはえている。
「同胞達よ。良くぞ集まってくれた。今宵は人間達の対応について話し合おうと思っている。何か意見は無いか?」
赤黒い髪をした男が口を開いき、力強い眉と瞳で周りの男達を睨み付けた。その視線がスノウに差し掛かった際に少しだけ頬を歪め男は笑顔を作った。
勿論、ボルケノである。
「もう限界だ。人間は滅ぼすべきだ……」
不意に円卓の一人から声が上がりボルケノの笑顔が消えた。ボルケノが視線を向けた先には痩せ細った男がいた。
男は艶が無くボサボサの黒い髪に痩けた頬をしており。その瞳は生気が無いが不思議な圧力を持っていた。
その視線が一同を見渡した。
「恐らく我々は生来、人間に嫌悪感を持つ様に作られている。その我々がこの衝動を襲え、人間を守る責務があると思うか?」
円卓に座る男達の数人が頷いて見せる。すかさず、その数人に向けボルケノが刺す様な視線を投げた。その迫力に負けたのか、その数人は気まずそうに視線を明後日の方向へと向けた。
その様子を見たスノウが溜め息を吐くと気怠けに口を開いた。
「私は人間を出来る限り傷付けたくないです。私達の根本に人間へ嫌悪感を持つ習性が有ったとしても、私は彼等の行く末を見守りたいです」
「ならば! 我々は無闇に自然を破壊する人間達を放置しろと言うのか!」
スノウの向かいに座る男が勢い良く口を開いた。それを皮切りにする様にほかの男達もやんややんやと騒ぎ立てた。
その様子にボルケノが怪訝そうな顔を浮かべ、口を開こうとした瞬間。黒髪の男が再び口を開いた。
「他の方々は静粛に頼みます。スノウさん、先程の“自然を破壊する人間を野放しするのか?”と言うと問い掛けに対しての意見は有りませんか?」
「カドラクさん、どうもありがとうございます。その問題に関しましては私も人間を排除するべきだと思います。ですが、出来るだけ数を最小限に押さえるべきだと思います」
「ほう、その最小限とは具体的にどれ程と?」
「実際に森を切り開いてる人間達のみです」
スノウのその答えに「それでは意味が無いだろう!」「人間は直ぐに忘れ、再び森を切り開くぞ!」「やはり、人間は根絶やしにするべきだ」と言う声がスノウに襲い掛かる。
不意にボルケノが呟いた。
「貴様等は一々徒党を組まねば意見を発する事も出来ぬのか?」
それは酷く冷たく、その場の全員が震えが上がる程の恐怖を与えた。そして、本人はそんな事も他所に端無を続けた。
「この星で最も優れた叡智を持つ竜種の名が廃る。それ以上、無意味な言葉を発するなら。この場で、今すぐ消えて貰う。わかったな?」
ボルケノの言葉に皆が震えが上がり、言葉と共に顔までも下げてしまった。
それ見たボルケノは残念そうに溜め息を吐き。スノウへと視線を移し。その後にカドラクへと視線を向けた。
「ボルケノさん。貴方はどう言った意見なのですか?」
カドラクがボルケノの視線に答える代わりに口を開いた。それを聞いたボルケノは眉を吊り上げると首を傾げながら答えた。
「正直な話し、俺にはわからん。確かに人間に嫌悪感は抱いてしまう。だが、中には良い奴もいるし。話のわかる奴もいる。何世紀も前には共に魔王を討った事もある。だが、悪い人間も非常に多いのも確かなんだ……」
そう言うと今度はボルケノが言葉と共に顔を下げて考え込んでしまった。その場にいる全員が「お前もかよ!」と心の中で思った。
「人間がそう言った悪人達を自分達で管理出来るようになればいいんじゃないですけどね……」
そう言ったのはスノウだった。
また、周りの男達は何か言いたげな表情を浮かべたがボルケノに殺されたくは無いらしく、その口を開く事はなかった。
結局、口を開いたのはカドラクただ一人だった。
「彼等も真正の馬鹿では有りません。最低限の在任の管理はしている様子ですよ?」
「いえ、アレでは不十分です。もっと多方面から全てを管理する法が必要になります。もっとも、その段階に人間達がたどり着くには数千年の時が必要でしょうが……」
その言葉にカドラクが興味深そうに身を乗り出した。そして、口を開こうとした、その矢先にボルケノが声を発した。
「そうなれば悪人達は悪さが出来なくなるか?」
「いえ、それでも完璧は難しいでしょう。自然も人間の進化に応じて分け与える必要も有るでしょうし……」
その発言にカドラクすかさずが口を挟んだ。
「それでは自然が破壊されてしまうじゃないか」
「いえ、彼等が自然を管理し始める筈です」
カドラクはスノウの言葉に一瞬だけ眉を潜めたが、何か思い当たる節が有るのか小さく頷いてみせた。
「確かに、自然に対する知識を持った者なら無闇に自然を破壊などはしないな……」
「ええ、そう言った方面の法を強化して貰えれば、最低限の自然は守ることが出来るかもしれません。まあ、それでも法の網を掻い潜る輩も出てくるでしょう。そう言った輩は喰ってしまえば良でしょう」
そうスノウが口にするとカドラクが頷き。次にボルケノの頷いてみせた。そして、二人が同時にスノウに視線を向けた。
その視線にスノウは嫌な予感を感じた。
そして、その嫌な予感は見事に的中した。
「よし、ならスノウ! 君に人間の教育係りを任せよう!」
「ええ!! 私ですか!?」
スノウがそう言うとボルケノが大きく頷いてみせた。
「いやいや、無理ですって。どうやって人間と接触すれば良いかもわかりませんし……」
スノウがそう口にしていた途中でカドラクが凄い勢いで口を挟んで来た。
「大丈夫ですよ、スノウさん。上手く行かなければ、人間滅ぼしましょ」
カドラクがここに来て初めての笑顔を浮かべた。しかし、その笑顔は恐ろしく、彼の黒い瞳は吸い込まれそうになる程の漆黒に染まっていた。
おいおいおいおい、こいつぁ、ていへんなことになっちまったぞ!! とスノウは思ったのだった。