途中で終わってるよ?ボツ原稿だもん、当たり前じゃん?見てよ、これが貴重なボツシーンだよ(死亡)。。。
ネイ・グ・ロウの群衆達が列を作り、一点を見詰めている。
その視線の先にはシャルロットとハウンズがいた。
「考えがあるって。自信無さそうに言ってましたが。まさか、こんな事を考えていたなんて思いもしませんでしたよ……」
「す、すまない……」
現在、シャルロットはと言うと、何故が縄でグルグル巻きにされハウンズの手で連行されている真っ最中だ。
ちゃんとしょっぴかれていた。
「本当にこれで上手く行きますかね?」
「わ、わからん。もし上手く行かなかったら。俺が全力で逃がす。そこは心配しないでくれ」
ハウンズがそう言うとシャルロットは頷いてみせる。取り敢えずはハウンズが信用に足りる人物であると判断したのか、シャルロットは大人しくハウンズの言う通りにしている。
「それにしても、俺をよく信じてくれたな」
「普通に凄い考えだと思いましたからね。もしかしたら、上手くいく可能性が有るなら、賭けに出るのも悪くないでしょう」
そう言って、シャルロットは朗らかに笑う。
今まさに捕まって連行されている人間の表情ではない。確かに、細かいことを話せば、シャルロットは考えが有って捕まっている訳で、普通に捕まってる訳では無いので精神状態はそれと比べると幾分かマシなのだろう。
しかし、それでもこの状態下で笑顔を作ることが出来る胆力を持っているのは驚愕に値する。
「君には驚かされるよ」
「?」
ハウンズもその様に感じたのか、驚愕の意を言葉にして述べた。それをシャルロットはあっけらかんとした表情をして見詰めていた。
当のシャルロットは実は何も考えていなかったりする。
本当に何も考えていないか。と言われると少し違うのだが。迷う位ならこれ以上犠牲者が出る前にやっちまえ! と言うと正義の精神と、ほんの少しの天然により、考えるよりも先に事を運んでしまい現在に至る。
ぶっちゃけ、正真正銘の出たとこ勝負である。
しかし、そんなこんなと話している内に二人はあっという間にネイ・グ・ロウ教会までにたどり着いてしまった。
石造りの巨大で壮大な教会がシャルロットの前にそびえている。シャルロットはその教会の天辺の尖りを見ようとするが、上手く見えず。その全貌を見るためには大きく背中を反り返らせる必要があった。
それ程までに大きな教会。
それがネイ・グ・ロウ教会である。
最早、城塞と読んだ方が相応しい