お金を稼ぐぞー!
シュバッ!深夜に投稿!
ピピピピ!ピピピピ
「ん、、あ、、」
ピピピピ!ピピピピ!ピピピピ!
「うう、、、」
ピピピピ!ピピピ ガタッ‼︎
「うるせぇ!?」
もうこれで9回目となる目覚ましのアラームを止める
目覚ましの針はいつもより早く7時を指している
「、、、起きるか」
ベッドからのそりと起きた私は、自身の部屋を出て階段を降りる。
階段先の玄関では、妹の結利が学校へ向かう所だった。
「グーテンモルゲン!」
とりま挨拶する
「は?え!?お姉ちゃん??」
「そだぞー!ゆりの好きな朝日ねぇちゃんだ!」
「別に好きじゃ無いけど、、何でこんな時間に起きてんの?」
なんでか、、うーん
「、、、気分?」
「永遠に眠っててもよかったのに」
「ひどい」
「、、とりあえず私学校行ってくるから」
「いてらー」
妹が学校に行くのを見送り、リビングに入る
「ブエノスディアス」
「あら、ナマステー! 朝日今日は早いねぇ」
「、、、すらまっぱぎ」
リビングでは新聞を引き果物ナイフ片手に、沢山のリンゴの皮をむいてる母と、新聞を読んでる姉が居た。
「てかブエノスディアス通じるんだ。」
「「スペイン語(でしょ?)」」
「すげぇ」
私は母の剥いたリンゴを口に詰め、姉の横に座る。
「兄は?」
「ゆうかはもう学校。」
「お兄ちゃんもう高校行ったわよ?」
「ほーん、詩穂姉大学は?」
「今日リモート」
「今日その日か。」
食べれるだけリンゴを口に詰め、また自身の部屋に戻る
「、、、ゲームするか」
***
「ふっふーい☆よーしヒナタちゃん今日もやっちゃうぞ!」
RP の分厚い皮を被り、今日もゲームやってくぞ!
「お!畑に芽がでてる!」
昨日必死で色々した畑には小さな二葉がちゃんと出ていた。
なんかこれは嬉しい!
「よーし、今日も水あげないと!」
えーっと、ジョウロは、、無いので水はまた鍋からだな。
やっぱり何も買えないのは困る、早めにジョウロは欲しいかなぁ。
「と、なると、今日やる事は金策だな」
まずは金だ!えーとお金稼ぐには、、
「、、どうすりゃいいんだ?」
えーっと、メニューのヘルプとかQ &Aに載って無いかな?えーと、、うーむ、あれ?うーん
「乗ってないな、、、」
ええ、どうすりゃいいんだろ?このアプリは何だ?あ、掲示板だ!ゲーム内掲示板とかあるんだ。
と言うかこれで聞けば良いかな?
「えーと、初心者Q &Aスレで良いかな?」
ふーむ書き込みは、、、
『生産職です。何でも良いんで金を稼ぐにはどこでどうしたら良いですか?』と、
「、、よし返答来た!」
『生産職なら生産ギルドで依頼受けるぜよ!もしくは噴水広場から北行った途中にある何でも屋ギルドの依頼ボードってとこでなんか適当に雑用依頼受けれるぜよ』
「ぜよ、、?」
口調がとても気になるが、とりあえず情報感謝のメッセージを送る。
生産ギルドの依頼か、でも多分生産品を売るって事だよね
私の畑の野菜と薬草はまだ芽がでてたばかりの状態だ。とんでもない奇跡でも起きない限り、いや起きても今すぐ成長はしないだろう
依頼ボードか、、、これしか無いかな?
「さて、町に行くか!」
***
掲示板に書いてあった通りに広場から北に向かうと、〈何でも屋ギルド〉と言う看板があるギルドを見つけた
中に入ると、まずカウンターが見え、その奥には壁一面にたくさん紙が貼ってあるボード、その反対に椅子が置いてあり、椅子には楽しそうに話すプレイヤーの姿がある。
ピコン!
施設に入ると『何でも屋ギルドの使用方法』と言う画面が出てきた。
えーと、、
「『1,何でも屋ギルドで依頼を受ける場合は、依頼ボードから好きな依頼を選び、その紙を持ち受付にお持ちください。(※依頼には期限があります、期限を過ぎても依頼が達成されて居ない場合罰金がありますのでご注意下さい。)
2,依頼を出す場合は受付から専用の用紙を貰いその用紙に記入して受付にお預けください、手数料として依頼報酬の20%をギルド側が回収します。』」
なーるへそ!わたしは好きな依頼を壁からむしりとり、受付に持ってけばいいのね。
ざっと依頼を見ると、『魔物を倒しその資材を持ってきて欲しい』と言う系の依頼と
『別に戦闘しなくていいけど、町の外で素材採取してきて』系の依頼、そして『町中で雑用をこなす』系の依頼の3種類があった
「、、、これ戦闘はまず無理だし、町の外って魔物徘徊してるよね?」
わたし、HP初期値で耐久性0でさらに武器になりそうな物がクワしかないの豆腐並みのよわよわ人間なんだけどさ
「魔物にエンカウントしただけで死にそうじゃね?」
よわよわ豆腐装甲のわたしは大人しく町中雑用の依頼をするとしよう。
「ふーむ、町中雑用と言っても色々あるからなぁ」
簡単に出来そうで報酬がいい依頼がいいなぁ
「とりあえずこの辺良さそうかも!」
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【犬の散歩】 《報酬》2000G
我が家の愛犬モモちゃんの散歩を
変わってやってくれる方を募集中です!
依頼者:マーベル [期限]一週間
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【フルーメン川の清掃】《報酬》一時間3000G
このイニティウムの町の歴史と共にある
フルーメン川の清掃作業をしてくれる方を
募集しています。是非ともご参加を!
依頼者:インティウム役場 [期限]一週間
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犬の散歩と川の掃除、一時間で2000、3000Gが貰える依頼!
「日本円と同じとして考えるとだいぶ高給料だぞ!」
て言うか犬の散歩に2000円って、逆にその家大丈夫か?
「うーむ、、まぁとりあえず誰かに依頼取られる前にさっさと発注しますか!」
わたしは依頼用紙を剥がし、早足で受付に向かった。