とりまチュートリアルをしよう!
とぉぉぉぉこう!
「農家と薬師ねぇ、、」
「完全非戦闘員かぁ」
「のうかかぁ〜、、」
「うーん」
どうしようか、と言う雰囲気が漂う。
「まぁでも、戦闘面もデメリット無いと思う。」
「マジで言ってる!?」
「知ってる?江戸時代の農民の殆どが農具と斧で戦ってたんだよ?」
「いやでも」
「農具舐めんなよ?刃物は折れるし人ぐらいすぐ殺れるぞ?ぐちゃぐちゃにしてあげる!」
「こっわ!?」
農具は強いぞ!
わたしとしてはランダムで決めたんだし農家のままやっていきたい。
「はぁ、もう良いや。どうせお姉ちゃんは勝手に一人行動し始めてただろうし。」
「頑張れ!」
「ほーい、頑張るよー!」
「えぇ、、えっと、ヒナ、あとでね」
「うい」
こうして友人達と別れた。
するとピコンと音がして、画面が表示される
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【チュートリアル 生産者ギルドにいこう!】
生産者ギルドに行き、土地を入手しよう!
報酬: 野菜の種、薬草の種、初心者の農具
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「おお、生産者ギルド!と、土地?」
どうやら、まずはここに行けば良いらしい。
ステータスのマップと言う項目を開くと生産者ギルドと書かれて場所が点滅している。
「えっと、みちすじが、、」
そうして地図を見た状態で歩き出した、が。
ドタッ「ーーへ? うわぁっぁーッ!?」 バッシャーン
盛大に転び、噴水に頭からダイブしたのっだった。歩きスマホならぬ、歩きステータスは良くないね。
あ、この噴水結構深い、良かった頭ぶつけずに済んだ。あと水もすっごい綺麗、ピンクや水色の小魚がいる。
バシャッ「ぷはぁ!?」
「大丈夫か嬢ちゃん!?」「ちょっ平気?水飲んでない?」「無事か!?」
水面から顔を上げると注目を集めてしまったのか、周りの人々が心配してくれる。
と言うかこの広場の人たちのほとんどがこっちを見てる!?
「あ、はい平気です、さっぱりしました。」
さっぱりしましたって何だ!?人が多くてテンパるわたし
とりあえず恥ずかしいのでそそくさと噴水から出て軽くみずを払う、そして初期装備のマントのフードをかぶり、駆け足で生産者ギルドに行く。
ピコン
「ん?なんか鳴った?気のせいかな?」
***
生産者ギルドに到着した、受付のお姉さんに話しかける。
「生産者ギルドへいらっしゃいませ、ご登録ですか?」
「あ、はい!」
「ではこの紙に名前とジョブを記入して下さい。」
言われた通りに名前とジョブを書き込む
「はい、了解しました、こちら生産者ギルドの会員を示すメダルです。」
そう言って銅でできたメダルを渡される。サイズは500円玉の1.5倍位ぐらい。とりあえずポケットに仕舞う
「ブロンズランクのメダルとなります。ランクとはギルドの依頼の物品を作成、納品をするとランクが上がります。」
「ランク!」
「はい、ランクは一番下のからブロンズ、シルバー、ゴールド、ミスリスとあり、ランクはその職人の腕の良さを現しています。」
「なっるほど!」
「元気がよくて良いですね。コレで受付は以上です、向こうでファーマー用の軽い説明を受けられますので行ってみてください。」
とりあえずは、受付のお姉さんに言われた方向に行く事にする。
そこには野菜の苗や種、スコップなどが置かれた、園芸用品店があった。
とりあえず、カウンターにいるおっちゃんに話かけるか
「すいませーん!」
「おや?おお!やっとこさの異界人か!」
「へ?異界人?」
なんじゃそりゃ
「数ヶ月前からここに来てる、姉妹星の住人のことだろ?お嬢っちゃんは違うんかね?」
「へ?あー、、 そうです!異界人って言うんだ。」
「俺んとこ来る異界人は嬢っちゃんが初めてさ。さぁて、お嬢っちゃん、まずは土地だな。」
へぇ、姉妹星の住人、そんな設定があったのか、ゲームを楽しむならその設定にそって過ごしたほうがいいな
「ほれ、これ見ぃ」
おっちゃんが色々書き込まれた地図を持ってくる、多分この町だろう。
地図に書いてある町は居住地の周りに20メートルほどの塀があり、その外側にはほぼ畑の農業区がある。
そして農業区の周りには水堀がある様だ。
「この、赤い丸が書いてある土地は全部空き地。」
「はいはい?」
おっちゃんの持って来た地図には、先程言った農業区、そのほとんどに赤丸がある
「で、空き地ん中の好きな場所一個あげる」
「!? くれるんですか⁉︎」
無料で⁉︎
「おん、この町の農産物は今あるとこで間にあってるだよ、んで、空き地あきち空き地ばっか、」
確かに土地的に足りてそうだな
「で、持ち余ってんなら農民志望者の渡来人や異界人に使って貰おうってなったんよ」
「すげぇ!たすかる!ラッキーだ!」
「ははっ!なんなら初異界人って事で二つでもいいぞ?」
二つ!?え、ふたつも、、
「え、あー申し訳なからなぁ、、」
「全然いいよぉ?」
「うーん、じゃあ、、もらっちゃお!」
「おお!どこにするんよ?」
こう言うのは一度は引いてから貰うのがマル!世渡り上手のワンポイント!
場所は、、ふうむ、
「この北門近くの交通性が良い所を面続きがいいかな?」
「よし、ここなぁ、キルドコインあるか?」
さっき発行したのかな?
「これですか?」
「おおそれだ!待ってろよ」
わたしのコインを受け取り、おっちゃんは店の奥に入っていった。
それにしても良い人だなぁ、あの訛りは何弁なんだろ?いろいろ混じってた気がする。
そんな事を考えているとおっちゃんが帰って来る
「よし、嬢っちゃん。手続きしてきたぞ!早速はたけ行ってくるか?」
「おお!ぜひ!」
「よし、コレは土地についての大事な書類だから無くさないようにな。いじょうだ!」
そう言ってなかなかに高そうな紙とさっき渡したコインを貰う。
すると脳内に〈ボックスと称えると、ある一定の量のアイテムは異空間に収納されます。〉と、言う
アナウンスが流れた。
「ボックス、、おぉ!」
言われた通り称えるとアイテムは消え、何処かに収納された。
「あとは頑張れよぉ嬢っちゃん!」
「はーい」
大きく手を振って、ギルドから出る。さぁて、土地は手に入れた!次は農作業だ!
イイネオシテネ! オサナキャ、、、ワカルヨネ?
脅しじゃないよ。
作者より( ◠‿◠ )