ザリガニとの出会い!
うわああああ!?大変遅れてすいません!
ちょっと最近忙しいので、また投稿遅れてしまうかもしれません
失踪はしないので是非是非!ブックマークを解除せずに、首を長くして待ってくれると助かります。
「コレ、、、どうやって掃除したらいいんだろう?」
遡ること数分前。川の清掃依頼についてこの町の町役場に行き説明を受けたのだが、件のフルーメン川はだいぶ綺麗な川で、もう『逆にどこを掃除をすれば良いのだろうか?』と言う位状態だったので素直に「どこを掃除すれば良いんですか〜?」と聞いてみると、、、
「ん?ああ、あそこの川、綺麗に見えて、泥がたまってるのよ」
「泥?」
「そう、前は川底が白い砂利だったのだけれど、今では泥に埋まっちゃってて、、、」
「なるほど」
「貴女にはその泥をどかして欲しいのよね〜」
、、、川一面の泥を?
「いやいやキツすぎるだろってコレ」
思わず素が出てしまうほどに無理な作業だ。
横幅5メートル。長さは町の端から端まであり、その全ての泥を退かせと、、
「orz、、、」
「まぁ、全部退かせと言うわけではないのよ?一時間、川底から泥を救いあげなきゃいけないから少し大変だけれど」
「それでも重労働、、」
「お嬢ちゃん頑張って!」
「on、、、」
役所の人の良いおばちゃんに送られて、フルーメン川に行く
しばらくウロウロして、川に降りられる階段を発見!
掃除道具は階段裏に『清掃道具』と書かれた扉があり、その中に網とブラシとバケツ、どぶさらいを見つけた。
「よーし!ウジウジしてないでやるぞい!」
裸足になり、スカートが水に浸からないように端と端を結ぶ。
水の冷たさ、泥の滑りに少し悲鳴を上げながら入水
「あっ魚だ!噴水にも居たやつ」
ここにも居るんだな〜
えーと、ルーペで鑑定しないと、、
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『レインボークルーシェンカープ』 レベル2
フルーメン川のあたりに生息する魚
食べると美味しく、色によって味が変わる。
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クルーシェンカープ、、ってなんだ?
まぁとりあえず、美味しそうってのはわかった
「あ!ザリガニ‼︎」
すかさずルーペ
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『フルーメンクレイフィッシュ』 レベル7
フルーメン川のみに生息する甲殻類
食べると大変美味で、年々生息数が減っている
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「へー絶滅危惧種なんだ、」
わたしはザリガニを手のひらに乗せて、そっと持ち上げる
「、、美味かぁ」ゴクリ
『⁉︎』ガシャ!
「うぎゃぁああああ!?」
急にわたしの鼻をお手前のハサミで掴んだ来るザリガニ
「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!?!?」
『~~‼︎』
なかなか離さないぞ!?このザリガニ!
てかアレ?鼻先からちっちゃいポリゴン散ってない⁉︎
えっと、、ポリゴン出るのって皮より下の部位まで傷が届いた場合のみだよね、、?
「エッ?え?これハサミ肉まで入ってない⁇?鼻切れてない!!??」
『~~⁉︎ ~~~‼︎』
「ちょっ!?なんかザリガニも焦ってる!なんか焦ってる!!」
『~~~⁉︎⁉︎』
「お前もしかしてわたしの鼻からハサミ抜けなくなったのか!?って痛ああぁああ!?」
このザリガニとはレベル差が7もあるので当然ハサミも入るわな
そして二人でぎゃーぎゃー!
『~⁉︎、、、〜〜〜〜!?!?』
「ちょ!?急にどうした!?」
『 〜〜〜〜〜!?!?!?』
「お前ッ!?自身の重みで腕ちぎれそうになってね!?!?」
『〜〜〜!!!』
「うわぁあああ!?」
『〜〜〜! 、、、!! 』チョキン
「ヘ?」
目の前のザリガニは急に何かを思い付いたと言う仕草をした後
私の鼻を掴んでいる腕を、反対のハサミで切ってしまった、、、
「ーーえぇぇええ!?おまっ⁉︎お前!自分で自分の腕切って平気か!?!?」
『~~!』
「えぇ⁇ 平気そうならいいんだけど」
そういえば昔、ザリガニはトカゲが尻尾切りするみたいに、ハサミを囮用に切り離すとかなんとか本に描いてあったような、それなのかな??
「でも、だいぶ根本の方切り離してたけど平気か?」
『 、、、』
「ん?」
『、、、』ガクッ
「ザリガニー!?」
わたしはザリガニを急いで陸に上げ、急いでチュートリアル報酬のポーションをかける
『~~~‼︎』
「ハァ、、よかった〜」
回復ポーションのおかげで、切り離した腕が生えて来たザリガニは『すまんな』とでも言うように片手を上げている
「お前なんか可愛いな。」
『~~?』
「ふふっ、なんならうちの子になるか?」
『〜〜!!』
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『フルーメンクレイフィッシュ』を仲間にしますか?
YES/NO
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「え?」
『~~!!』
うちの子になるか?って冗談だったんだけど、、、
ザリガニ使役イベント来ちゃった?
「え〜でも飼う予定なかったんだけどな、、、」
『⁉︎ ~~~!!』ガシッ
「痛ッだ⁉︎やめっ離せー!?」
ググググッ ポチッ!
「おい離sーってえええええ!?」
ザリガニはわたしの指を挟んだかと思えば、その指をぐぐぐーっとYESの文字まで運んで無理矢理押し付けた。
《フルーメンクレイフィッシュを仲間にしました》と言うアナウンスとともに、画面は消えて行く
「、、、え?」
『~~~!!』
『やってやったぞ』と言わんばかりにドヤるザリガニ、コイツ、、まじで??
放心してるわたしの体をよじ登ったザリガニは、肩の上に乗って小躍りし始めている。
「えええええええ!?」
『~~!』
こうして、わたしには小さな甲殻類の仲間が出来た。
その後の話
ヒナタ「ねぇねぇ、この自切した方のハサミってたべていい?」
ザリガニ『⁉︎ 、、、~~!』(一応OK)
ヒナタ「おお!味気になってて!」
ザリガニくんのハサミは大変美味しかったそうです。