雨が窓をたたく
前回の続き。
暴風雨はますます強くなり、
横なぐりで勢いのついた雨が時々窓ガラスをたたく。
ザ~ッ
ザ~ッ
そのたびにも彼女は恐怖で、
おもらししていた。
少量ずつ、おむつに。
そのうちに雷鳴もひどくなり、
遠くのほうから雷の音が響き、
黒い雨雲の間から電光が見えた。
雷は近づき、里香の済む地域はこれにも直撃されていた。
やがて・・
ティンパニをフォルティシモでたたいたような、
すさまじい雷鳴が。
ドン!
そして、ピカッ。
「キャ~」
このとき・・
里香の膀胱は決壊。
たまっていた尿が一気に出てしまった。
ジョオ~~~ッ
近くのどこかに落雷したようで、
里香のマンションは真っ暗に。
窓のカーテンを少し開けると、
下に見える街並みも暗い。
里香は猛烈な蒸し暑さと、
おむつをかなり汚した尿のにおいにどうにか耐えた。
台風の衝撃が、こういうところにも影響するとは。
9月の夜はふけていった。




