ラドヴィクス皇国物語
-ヒタヒジャナイヘフカ。+゜(゜´Д`゜)゜+。
「余計なことを言うからだ!!ったく。
それはそうと、
同窓男子会とやらは終わったのか?
フィラリエラ殿はどこにいる?
何でお前なんかがのこのこ現れやがる・・・」
ーひどいのね、グラングラン♡
せっかくあなたのラブリーな守護精霊が会いに来たっていうのに~
グランヴィスカの守護精霊は、水の操り手ウォリアル。
彼の髪の色はインディゴブルー。
ウォリアルの守護を受けるようになってからこの色へと変化し
“あかつきの君”という二つ名がついたのである。
ウォリアルは精霊界の三大奇人の一人であり、乙女な性格の持ち主でもある。
「その呼び名、気持ち悪いから止めろ!
とっととフォールメラースへ帰れ。
俺は忙しいんだ」
ーふっふっふううう♡
サロちゃんのところに行きたいんでしょ。
良かったら、連れて行ってあげましょうか?
急な申し出に驚きを隠せぬまま、気持ちがはやる。
「空でも飛んでいくのか!!」
「ラドヴィクス、フィラリエラ殿に羽など生えていないぞ」
女性警護隊長のつっこみはちぐはぐなもので、
あたりが一瞬静寂に支配された。
ー困った子ねえ~
わ♡た♡し、何の精霊かご存知?
水を移動手段につかうのよ
「泳ぐのか?泳ぐにはまだ肌寒い季節だぞ」
呆れ顔の精霊は、左右に首を振りダミダコリャのしぐさとともに
大きくため息をついた。
「ちがうわよ、水鏡を使った瞬間移動をするの。
近くの湖からサロちゃんとこの泉までひとっ飛びするのよ(^_-)