表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラドヴィクス皇国物語  作者: アニィアンニンドウフ
1/11

紅のけものとあかつきの君

大事そうに 抱きしめた包みを、そっと 友の胸に 託して囁く。


ー頼んだぞ。

 こちらが落ち着いたら、必ず迎えに行く。

 どうか それまで・・・


ー合点承知!!

 ほいじゃ ちょっくら ひとっとびしてくるだわさ~




シュルン。




あっという間に 消えてしまった。

残像を追うにも 残された時間は 今はない。

最愛の女性ひと)が まさに 戦っているその瞬間、すぐにでも 戻らなければならない。


「これで最後。勝利すれば、夢が叶うわ!」


出産のため、機会を逃してしまい 故国の統一という悲願が 遅れてしまった。


ー今 行く!

 それまで 持ちこたえてくれ。



ひと形から獣形にもどると、紅の疾風は 大地を 駆け抜けていった。










ーはあああ~、置いてきた場所を 忘れただとおお!!!!

 クロル、てめえ 何冗談こいてるんだ!!

 あれほど 念をおしたはずだぞ!



ーめんごお、めんごお、友よ!

 心配ごよう、待ってたら きっとあえる♡

 だから



ばちこおおおんん。


ーごようじゃない、無用だ。

 

思いっきりはたいたが、愛娘の行方は 依然と不明であった。






こうして フィラリエラの さすらいの旅が 始まったのである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ