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終わりの始まり

 

 助かった事に安堵したがソレが引き金となり自覚する……体を蝕む、壮絶な痛みに。




「ぐっ………がぁ…」


 痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い


 痛みは先程まで感じていたものとは比較にならない程の激痛。アドレナリンが切れたのか、良くわからない



 頭がクラクラする、まともに思考が出来ない、辛い、キツイ、苦しい、助けて、嫌だ。


 痛みで混乱する脳内、堪え難い苦痛の中で何かに吸い寄せられる様に中央の魔法陣へフラフラと歩みを進める、進めて行く


 その中心までたどり着いた時に、本当にふとこの地獄から逃れる方法を思い出した。



 あ……そうだ、これなら止められる。


「無我の……境地」


 勇者の中でも最低最悪のハズレスキル。

 戦闘にもサポートにも生かせない、憎むべきスキル。だが、今回ばかりはそれが功を奏した。



「痛みが……消えた。…………よし」



 実際には痛覚を感じなくなっただけで身体が治った訳ではない。身体強化を使っていなければ本来動かないくらいボロボロだった。

 そして今、痛いが消えた事でずっと張っていた気が、途切れた。



 ドサッ!!!!!


 身体が倒れた音がこの閉鎖空間に響く。

 助けもない、期待すら望めない、この状態でこのまま意識を失えば待っているのは死。


 だが、もう八坂にはそんな事を考える余裕などなかった。




 身体が……動かないな。はは、せっかく、せっかくアイツらを苦しめてやろうと思ってたのになぁ。しょうがないな、少し……寝るか、さっきから眠くて眠くて仕方ないしな。それに……本当にもう疲れた…



 落ちる意識、訪れる静寂。

 その中で、彼の身体とその下敷きになっている魔法陣が青白く輝いていた。まるで八坂を包み込むかの様に……






 そうして、地球の日本で生まれ育った八坂 誠は異世界のダンジョン死んだ。

 見殺しにされたのだ、同郷の人間によって。そして生まれる、新しい八坂 誠が。

 最弱の存在から最強へと進化して


 本当の物語は此処から始まる。


という訳でプロローグ終了です!!!!!

此処から1話、その他のその後を挟んで次に行きます!乞うご期待。

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