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ステータスと能力。そしてブラックアウト

疑問点があったら、突っ込み下さい笑


※4月5日一部編集

 

 巫女の格好した人が呆然としている俺たちを見て、

「…!申し訳ありません!勇者様、この様な世界に無許可で召喚してしまった事をお許し下さい。」


 あー、これやっぱりアレだ、異世界召喚されて魔王を倒してくれーって奴だ。……え?マジで⁉︎

 他の人も今起こっている事が信じられないという顔をしていたが、誰も何も言葉を発する事は出来なかった。


 現実に付いて行けずに唖然としている俺らに巫女から、この世界の状況の話を色々聞かされた。

 この世界、デライズでは現在魔王が世界を破壊しようと動いている。国も一枚岩ではなく、このままでは世界が滅びてしまう。そこで、異世界から伝説の勇者を召喚して、世界を救ってもらう。

 ……という事らしい。しかも、それをこの巫女に告げたのは神様らしい、世界を救うには勇者を呼べ…と神託でおろして来たと告げる。



 魔王、勇者、神様、神託…頭が痛くなって来た。ただ、ここがそういった世界なら俺たちにもアレがあるかもしれない。こう言ったファンタジーで生き抜く為の力が。


 巫女が一通り話終えた後にこう言った。

「では、皆さま、『ステータスオープン』と唱えて下さい。それがこの世界での自分の力の見方です」


 やっぱり!この世界にもステータスや能力がある!

 しかも勇者様などと言われるくらいなら相当のチートが俺たちにある筈だ。正直言って痛いのは嫌いだし、死にたくもないが正直この世界の人が困ってるなら少しでも力になりたい。


 他の男子もステータスがある事に目を輝かせていて、反対に女子は言われている事をとりあえず反復しようとしている、よし!俺も


「「「「「「ステータスオープン!」」」」」」


 目の前に薄い透明な板ーーもといウインドが出てきた。他の人も「うわぁ…凄げぇ」、「何これ、本当に出てきた」などと感嘆や驚愕の声をあげている。俺も実際感動しており、自分のステータス早速確認する為に目を向ける


 八坂 誠

 Level 1

 HP 100

 MP 50

 力 30

 防御 25

 速度 40

 運 16

 能力

「無我の境地」


 …………うん、なんか軒並み低い気がしてきた。

 この世界の平均をまだ聞いていないが何となく低い感じがする。能力がせめて強ければいいのだが、実際のところまだわからない。


「因みに平均としてはHPは90でMPは40くらいだそうです。速度は40が平均で運の平均は50くらいで、他のは20〜30です。皆さま如何でしたか?」


 あ、ヤバイ、やっぱりこれダメなやつだ。ステータスは少なくとも平均くらいなのか……そう納得して巫女にステータスの数値を言おうとすると、


「……マジかよ、俺、力100もある。」

「あたし、速度が80もあるんだけど?」

「僕はだいたい平均より30くらい上だ」

「蓮?私、MP?が140ある、凄くない?」

「良かった…平均よりも上の物が多くて。」


 ……ちょっと待ってよ。もしかしてステータスが低いのって俺だけなの⁉︎うわ、めっちゃ不安なんだけど

 ま、まぁ能力が役に立てばどうにかなるだろうし、心配してないんだけど。


「やはり、Level 1でその能力値。流石勇者様です」

 ……巫女さんは俺の心をピンポイントをえぐる様な発言をした後に「次は能力の確認をしましょう」という提案をしてきた……うん、忘れようと


 しかし、今俺たちがいる場所は下に大きな魔法陣が描かれた召喚部屋。恐らく大事な所である此処で力を使ってもいいのだろうか


「あ、……此処では、出来ませんね。では、場所を変えましょう。」


 俺の疑問に答えたかの様にそう言って扉を開けて、何処かへ進んでいく。

「天然なのかなぁ」と思いながら俺たちもを追っていった。何気に初めて移動するな、この世界で


 だだっ広い上に長い廊下を歩いて着いたのは、広いグラウンドの様な場所で遮蔽物がないただ広いだけの空間だった。

「此処なら大丈夫ですよー」とお墨付きも貰えた為、早速始める事にした。



 使い方は簡単で、能力を言葉に出すか心の中で言うと発動するらしく、その際に能力の事が勝手に頭の中に流れ込んでくるらしい。


「無我の境地」

 と言葉に出し(心で言う場合は、ある程度のイメージがないと失敗するらしい)使い方を得る為、正座して集中する。


 ……意識の中に直接水を流し込まれるような不思議な感覚に包まれながら、能力と使い方を頭に記憶していく。

 MP…経験値…習得

 集中……強化…精神………っっ⁉︎


 な、んだ、これ。読みと、れ、ない?

 例えるなら流れてこんでくる水が突如真っ黒な何かにすり替わった様な感覚。ただ、そんな事は考えている余裕は今はない


 ダメ、だ、意識が、な…くな、る。


 そのまま、俺の意識はブラックアウトした。

 意識が落ちる直前、何処か周りが騒がしかった気がしたがやはりよく分からずに落ちていった








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