表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/10

プロローグ

 在るよく晴れた朝、パカラッパカラッと馬に乗り早駆けを行う武士が居た。


”でででーんでっでっでっでーん”


 その名も暴れん坊将軍、徳川八代目将軍吉宗その人である。

彼の愛馬白帝号は南蛮より輸入した体高7尺(2m10cm)を超える巨大な馬だが、乗っている将軍もそれに違わぬ身の丈六尺の偉丈夫であった。


 彼の朝は鏡の前でのポージングから始まる。


「ぬん!」


 良い笑顔を浮かべ自分の筋肉に満足する吉宗。


「うむ、我ながら惚れ惚れする筋肉よな」


 そして朝食でたっぷりの豆乳をゴキュゴキュ飲み干すのが日課だ。

江戸城での武士の挨拶もお互いにポージングをして筋肉を称え合うことになっていた。


「うむ、老中殿の上腕二頭筋は誠に素晴らしい」


「いやいや、若年寄の僧帽筋も見事であるぞ」


 そして、江戸幕府の八代将軍・徳川吉宗が、町火消“め組”に居候する貧乏旗本の三男坊・徳田新之助に姿を変え、市井の江戸町民と交流しながら、世にはびこる悪を斬るようになったのには多分わけがある…と思う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ