表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

凛誘拐事件発生?

旅行から帰って来た。


ノー勉常習犯の割には宿題はさっさと終わらせる性質(タチ)の俺はもう宿題は終わっていた。

テレビをぼーっと見ていると。

「わーっ!お兄ちゃん!助けてください!自由研究何やるか決めてないよ!」

うるせぇ。


自由研究のテーマも俺の助言により決め、その後の必要資材の買い出しも俺が手伝う事になった。

……ふざけんじゃねぇ。


「なんかー、最近誰かにつけられてる気がするんだよね……」

スーパーに行く途中、凛がそんな的外れなことを言い出す。

「な訳ねーだろ。お前にストーカーなんかつかねーから安心しろ」

「……まぁまぁ傷つくんですけど。それ」

俺たちはある交差点を通り抜けた。

その交差点の陰から俺たちの様子を伺っている男がいた事に、俺たちは気づかなかった。


「あー、重い。ふざけんなお前」

「う、うぅ、うん」

「どした?様子おかしくね?」

どことなく様子のおかしい凛に声をかける。

「うぅ、う!もう無理!トイレ行ってくる!これ持って先帰ってて!」

「あ、ちょ、おい!……、マジか」

さすがにヤバイわ。


「ふぅ〜。スッキリしました!」

間に合った。

「さて、帰ろう!」

その帰り道。

「?、なんだろ、この声……」

何か声のような音が聞こえた。

「……ニャー……」

「猫だ!」

微かに猫の鳴き声が聞こえた。

凛は耳がいい。普通の人間よりも。

要するに、「人のいいところ+狐のいいところ+妖力=凛」という感じなのだ。

……頭の成長の遅さはこの際置いといて。


「おっかしいな……この辺だと思ったんだけど……」

路地に駆け込み、猫の姿を探すが、見つからない。

「シュルル……」

上から紐が擦れる様な音が聞こえた。

「ん?何か……な……!?」

上から網が落ちて来た。

あまりの事に、反応出来なかった。

「いっ!?何これ!?……でもこれ、簡単に逃げれるんじゃ……?」

私は網から抜け出そうとする。

が、網が身体に絡みついてくる。

あっという間に私は網に絡め取られた。

「え!?何これ!?ちょ!えぇ!?」

あまりの事に私は叫ぶしかなかった。

「……」

目の前には無言で顔をにやつかせる小太りの男がいた。

「ちょ、助けて!お兄ちゃ……!!」

そこまで叫んだところで、口にガムテープを貼られた。

声をあげられなくなったため、必死に身をよじる。

が、男が私を数回殴ったところで。

私は気絶してしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ