弐話目 ~神崎 ミラ~
はい、おはようございます。私は今、スマホさんの家の中に居ます。
スマホさんはいつでも、最新情報を持っていて何でもできます。
今日だって…
「知ってるかー?今日(5月5日)はこどもの日なんだぜー。近所の金田さんちには、町内一でかい
こいのぼりがあるんだってよー。」
こんな感じでいつも私とスマホさんは喋っています。
プルルルルルルル…プルルルルルルルルルル…
おや?電話ですね。
「ちょっと待ってて。誰か見てくる。」
そうです。電話を掛けることは、スマホさんの家にチャイムを鳴らすことと、同じなんです。
「ゲッ!『i p〇one』かよ!」
そうなんです。スマホさんは、エリートである『i ph〇ne』さんが嫌いなんです。
まあ、実際に…
「チョリーッス! また、俺の中にアプリが増えたぜー! どうだ? スマホくぅん?
君の中には、まだ対応してないのがあるんじゃないですかー? (笑)」
みたいな感じで腹立ちますが。
なんとなくわかりますわ。
おや?もうそろそろ学校ですね。
ご主人はまた、走るタイムが縮まったんじゃないでしょうか。
いいのやら悪いのやら…
では、今回はこの辺で……