波打ち際に
月の灯る
波打ち際に
木の葉がひとり
楽しそうに揺れている
風のまま
流れのまま
運命のままに
身をゆだね揺れている
仲間とはぐれ
もう帰るところさえなくても
楽しそうに揺れている
しがみつくのを止めた
お前の身は軽やかに
月の上を浮いている
きら星を泳いでる
波間に眠っている
揺れる木の葉の
爪先が濡れた
月の灯る
波打ち際に
私はひとり
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読んでくださりありがとうございました。