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波打ち際に

作者: 善行 望


     月の灯る


     波打ち際に


     木の葉がひとり


     楽しそうに揺れている



     風のまま


     流れのまま


     運命のままに


     身をゆだね揺れている



     仲間とはぐれ


     もう帰るところさえなくても


     楽しそうに揺れている



     しがみつくのを止めた


     お前の身は軽やかに


     月の上を浮いている


     きら星を泳いでる


     波間に眠っている



     揺れる木の葉の


     爪先が濡れた


     月の灯る


     波打ち際に


     私はひとり







**************************************************************************


     



     

読んでくださりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 雰囲気のある、とても素敵な詩ですね。 素敵な作品をありがとうございました!
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