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第29話 集合

 リンクスさんがなんとも言えない顔で、天井を見た。困った時のリンクスさんの癖だ。間もなく、騒がしい人々が部屋に雪崩込んできた。


「父上と母上だけずるいですよ」

「叔父ちゃん、帰ってきたの、どこ」

「あ、人族、ねー、母上、この人族が、魔女?」

「ごめんなさいね、子供達が」

「来て良いと言った覚えはないが」

「リンクス、この部屋狭いぞ」

シロの家族だろう。皆、口々に好き勝手な言葉を口にする。


「ですから、あちらのもう少し広い部屋でお待ち下さいと申し上げたではないですか!」

私の前では常に温厚だったリンクスさんの怒鳴り声が、部屋に響いた。


 入っていたときと同様に騒がしく部屋から出ていく人々を、私とシロは呆然と見送った。


「お騒がせしました。皆、坊ちゃまのご家族様です」

リンクスさんの落ち着いた声に、シロが、私と繋いでいた手を強く握った。

「皆様、坊ちゃまに、お会いしたかったのですよ」

リンクスさんのことばに、シロがゆっくりと頷いた。



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