第1話
「そこの問題はこうやって解くんだよ」
「なるほど〜」
「そんな事より勉強やめてお菓子でも食べませんか?」
「なに甘ったれたこと言ってんだよ勉強だよ勉強」
「チッ」
「あっお前今舌打ちしただろ」
「してませんよー」
えっ?今なぜ俺が今こんな事をしているのかって知りたいかい?
えっ?知りたくない?
うそつけ〜本当は知りたくてうずうずしてるんでしょ!
それなら教えてあげよう。
こんな関係が始まったのはちょうど新1年生が入学してきてから2ヶ月ぐらいたった時から始まった。
えっ?なぜこんな関係が始まったって?
まぁまぁ落ち着きたまえ非リア諸君。。
俺が自ら人に勉強を教える?そんな事する訳ないだろ人と喋るのが苦手なのに。
まぁはっきり言うと幼なじみからお願いがあったからやってるって感じ。
えっ?どんな幼なじみか知りたいって?
仕方ないなぁ~
俺の幼なじみの白宮黴雨は喜田高校2年生陸上部に所属してて長距離走の1位を5回2位を7回ずつ取っていて今度の女子長距離走のオリンピック候補らしい。
彼女は超絶美少女で橋〇環奈よりも可愛いと個人的に思ってるぐらい可愛い。
いわば神的存在
もちろんクラスでの人気もTOP
それに変わって俺は空気同然の存在
ちょっと誰かハンカチ下さい…グス
まぁこれが俺の幼なじみについてだな。
かなり話が脱線したが話を元に戻すと勉強を教えて欲しい子がいるから教えてって黴雨にお願いされてそれに断れなくて勉強を教えてるって感じ。
正直最初はめっちくちゃ不安だったし知らん人間と話すとか超怖かったから1回目は黴雨に来て貰ったけど案外まともな子で良かったと思ったのもつかの間黴雨が来るのをやめた授業からいきなり態度を一変させて全然勉強しなかったり家に入れてくれなかったりする事が多々あった。
今は家にも入れてくれるようになったり少しふざける時もあるがまともに勉強するようになってきたので安心してる。
そして勉強を教え初めて2ヶ月がたち現在に至る。
「ねぇアンタさぁ私みたいなバカに勉強教えててメリットある訳?」
俺はこの質問に戸惑いながらも質問に対する答えを考えていた。
「正直俺にメリットはまったくといっていいほど無いが幼なじみからの頼みを断れる訳がないからな」
「アンタなんでそんなに黴雨先輩のことが好きなのよ」
俺は一瞬この話をこいつに話していいいいのかためらったが莉乃の事を信用して話す事にした。
「実はおれ昔いじめられてたんだ」
俺がそう言った後に莉乃の顔を見るとさっきまでのふざけたような表情とは一変険しい表情をしていることに俺は莉乃がこんな表情をすることに驚いた。
俺はまたすぐに話をする体制に戻った。
「おいそんな険しい顔するなよ」
「べ...別にアンタのことを思ってこんな顔してる訳じゃないんだからね」
「まぁそんな事はどうでのいい」
「お前が知りたいこと全部教えてやるよ」
1時間後...
「これが俺が黴雨を好きになった理由だ!」
「グス...あなたにこんな悲しい過去があったとは思いませんでした」
「そんなに泣かなくても...」
「とにかくあなたがどれほど黴雨先輩が好きなのは理解しましたが...」
「しましたが?」
「勉強するのは断固拒否します!」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~」
いやいまの涙なんだったんだよあんなにわんわん泣いていたのに勉強はしたくないだって?
「なんでそこまで勉強がしたくないんだよ」
俺が机をたたいて尋ねると。
「あなたが生理的に無理なんです」
はへ?
えっ?いま俺こいつに生理的に無理って言われたよねぇ?
俺は瞬時に自分を思い浮かべて自分のどこに欠点があるのかを考えた。
まずは顔
正直自分で言うのもなんだが顔はそこそこだと思うもちろん有名俳優なんかと比べればゴミ以下だが一般的にみれば優れてると思う。
次に見た目だが
少し汚い部分もあるがそこまで目立ってはいないから平気だと思う。
他にも頭脳や雰囲気の欠点も考えてみたが目立つような欠点は思い浮かばなった。
俺は単刀直入に莉乃聞いてみた。
「なぁ俺のどこが生理的に無理なんだよ」
俺が聞くと莉乃は10秒ほど何か考えているような表情をみせた後にこう言い放った。
「特に深い理由は無くて何となく無理って感じ」
は?
なんとなく嫌いだって。
なんだよそのクソみたいな理由てか理由になってない気がするのだが。
俺はもうこいつ駄目だと思い意気消沈していると。
「ねっだからもう一生家には来ないでね!あと黴雨先輩にこのこと言ったらどうなるか分かってるよね?」
莉乃はごみを見るような目でそう言った。
「そういわれても黴雨から頼まれてることだし…」
俺が悩んでいると家のチャイムが鳴った。
莉乃が小走りでインターホンがあるリビングまで行きインターホンを覗くと黴雨が見えたのだ。
俺も隙間からインターホンを覗き俺はこの時を好機と思い莉乃があたふたしている隙を狙い玄関のドアを開けに走って向かおうとしたが莉乃に見つかり行く手を阻まれてしまった。
「おい!そこどけや!」
「絶対に玄関には行かせませんから」
両者とも一歩も譲らない展開だったが以外にもあっさりと勝負が決まってしまった。
なんと俺が玄関の鍵を閉めるのを忘れていた為黴雨が勝手に入ってきたのだ。
しかし俺らは必死の攻防戦に熱くなっていて黴雨が入ってきたことに気が付いていなかったのだ。
まず黴雨の存在に気が付いたのは俺だった。
黴雨が見えた瞬間冷や汗がかなりの勢いで出てきた。
そんな俺に莉乃が違和感を感じたのか辺りを見渡して黴雨が見えた瞬間に莉乃は冷静差を忘れ顔をタコのように真っ赤にしてうずくまり始めた。
俺はそんな莉乃を無視して黴雨のもとに駆け寄ったそれはまさに飼い主を見つけた犬のように俺は黴雨に駆け寄った。
しかし黴雨の対応は俺の想像の何百倍も酷い対応だった。
なんと黴雨が俺の頬をかなりの強さで平手打ちしてきたのだ。
俺は言葉を失った。
「えっ?」
俺は膝から崩れ落ちた。
黴雨に叩かれたことがあまりにもショックで足が動かなくなってしまっていた。
俺が女の子座りしながら俯いていると誰かの声が聞こえた。
「せ…先輩なんで勝手に入ってきてるんですか?」
声の正体は莉乃だった顔はさっきよりかはましになっているもののやはりまだ少し頬の部分が赤いままだった。
黴雨は莉乃からの質問を無視して話始めた。
「まず亮くんに質問なんで君は莉乃ちゃんとなかよくできないの?」
「そんなのあいつが俺の言うことを聞かないからだから」
黴雨は俺の答えた返答を聞いてそうなんだとゆう表情をみせて莉乃にも質問をした。
「次に莉乃ちゃんなんで亮くんとなかよくできないの?」
俺の時と同じ質問を莉乃にもしていた。
「先輩には失礼かもしれませんがあいつが生理的に受付られないんです」
まじかこいつ言いやがったしかも黴雨の前で。
莉乃の方を見ると体が震えていた。
「そうなんですねなら仕方無いですね」
えっ?
なんで俺の言った事は軽く受け流されたのに莉乃の返答にはしっかり返すなんて。
吾輩絶望
もうダメ生きる希望なくした。
ははっははははははははっはははっはあはっは
すまない少し取り乱してしまった。
別に黴雨が直接アンタ嫌いって言ったわけではないだけどこれは間接的に嫌いと言っているとゆうようなものだろう。
もういいわ黴雨なんて黴雨よりもかわいい女の子と付き合ってウハウハしてやるから。
黴雨なんかもう知らん!
俺はそう決意をして立ち上がりこう言い放った。
「これでもうさよならだ今まで楽しかったじゃあな!」
唖然としている二人を横目に俺は開いてある玄関から走って外にでた。
正直黴雨とさよならするのは寂しいが仕方のないことなのだ。
外は雨が降っていたがもちろん傘なんて持っているわけがない。
俺は雨に打たれながらも家まで走り続けた。
しかし莉乃の家から俺の家まではかなりの距離がある。
このまま雨に濡れ続けながらけることになれば風邪をひくことは目に見えていた。
どこか雨宿りできる場所は無いのかと探しているとロー○ソンがあった。
俺はすぐに店の中に入った。
上着もズボンもびちゃびちゃだった。
「うわーこんなに濡れちまったよ」
俺はどうしようか悩んでいるとイートインスペースが目に入った。
「ここならあんまり人も来ないし店員からも死角になってるから長く居座れるぞ」
俺はひとまずあたたかい飲み物を1本買いイートインスペースの椅子に座った椅子に座ると急に眠気に襲われそのまま眠ってしまった。
一方莉乃の家では二人ともいまだに沈黙していた。
最初に言葉を発したのは莉乃だった。
「先輩アイツのこと追いかけなくていいんですか?」
莉乃が黴雨にたずねる。
「先輩部活の時アイツのことすごく好きって言ってたじゃなですか!こんな終わり方でいいんですか!」
黴雨は何も言わない。
「先輩なんか言ってくださいよ!」
それでも何も発さない黴雨。
「もういいですこれほど説得したのに」
「先輩今日はもう帰ってくださいわたし疲れたので」
莉乃が何を言っても黴雨は反応しないし動きもしないので莉乃は仕方なくタクシーを呼んで黴雨を帰らせた。
黴雨は家に帰っても誰とも話さず自分の部屋に籠ってしまった。
こうして亮と黴雨の間に大きな亀裂がはいってしまった。
どうもmikiです。
今回は幼なじみの後輩に勉強を教える事になったのだがをご覧いただき誠にありがとうございます!
初投稿なので文章構成などがおかしな部分や誤字脱字があるかもしれません。
これからも不定期で投稿していく予定なのでよろしくお願いします。