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好きな詩

水性世界

作者: 水梨イツ



水性世界とは……






 『冬を呑む』


 やるべきことすらできないのだから

 このノスタルジーだって嘘っぱちだ

 未だに夏のBgmで眠っている

 僕から逃げてきた感情がそこに淀んで

 残ったものはとても純粋な不純物

 アルカリ性の夏空に酸性の感情

 それから中和のできない僕の冬












 『テレキャスター』


 青のテレキャスに雲は映え

 乾いた音をカッティング

 僕はすべてを知っている

 そう思えるときがある












 『水中ブランコ』

 

 水中ブランコの乗り方は

 潮のまにまに身体を委ね

 別に漕がなくたっていい

 とある規則に基づいて

 紐はどこにも届いてないし

 実は座板も存在しない

 もはや総てがあるように








【おまけ】



 『みちしるべ』


 生とか死とか

 そんなことを考える前に

 大切なことを知りたい

 

 正とか詩とか

 そんなものよりも先に

 行動してみようと思う

 

 

 全部全部それから考えればいいよ

 その方がずっと素敵だよ











ありがとうございました。

どうも、炬燵と濃厚接触している汐月です。久し振りに書いて直ぐに投稿しました。

ご感想、お気軽によろしくお願いします。ではでは、また、出来るだけ近い内に……(^^;

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― 新着の感想 ―
[良い点] 拝読しました。 遅ればせながら。 透明であるようで、そうでないような。すくってすくえるようで、すくえないような。 掴めるようで掴めないような。 そんな詩が四篇、どれも素敵でした。そういう…
[良い点] 瑞々しさが素敵! 等身大なことばと詩情の交わりがとてもきれいです。個人的には、青春のむずかしさとか不合理な万能感を思いました。 [一言] 『水中ブランコ』が好きすぎるやつです。何回読んでも…
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