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25、13騎士会議

Sideカネナリ


カジノがつぶされた私はそのままクチナシへと戻り、緊急会議を開くよう、宣言する。13騎士全員を招集するが、おそらく集まって半分といったところだろう。13騎士は腐ったものが多い。

約1時間後、会議を開始する。想像以上の私を含め6人が集まった。


「で、かねちゃん今日は何なの?緊急招集なんて珍しいじゃない。しかもいつもの影武者のデブがいないようだけど?」


第3席、イナヅマ。雷の能力を持っているという話だが、詳細は不明。


「煽らずちゃんと聞け、イナヅマ。何か問題が発生したのは間違いないのだ。」


第2席、マントラ。能力不明。心が読めるとの噂もある。


「もうしわけない。緊急事態だったものでな。簡潔に伝える、私が管理しているカジノがつぶされた。」


「ハァ!?だれによ!?カジノつぶすってそんな簡単にやられるような人員配置してたの!?」


「私の影武者も一撃でやられた。それに知っているものは知っていると思うが、オーナー連中もまとめてだ。」


「まじかよ。そんな強いやつ野良がいたのか。ていうか金!金がなくなるやん!」


「その通りだ。完全にあのカジノはつぶされたといって間違いはない。」


「まぁ他もあるから大丈夫だろ。」


「・・・緊急の連絡を受けた際、あそこらのカジノは全て元締めが同じだということをうちのバカが言ってしまったと報告を受けている。全てのカジノがつぶされると考えていいだろう。」


「・・・ぁあ!?なんだそのバカは!ぐちゃぐちゃにしてやるから連れてこい!」


「もう消しておいた。」


「どう責任とんだよカネナリぃ!かなりの金が飛んだんだぞこらぁ!!!」


「・・・。」


私は黙ることしかできなかった。


「おら!お前らも黙ってないでなんか言えや!5、7、9の無能共!」


「5席にいるとはいえ、私があなたに劣っているとは思ってないですよ。無能とは心外ですね。」


5席、ジェント。裏の顔があるとの情報だけ。紳士。


「そうだぞ。王が能力を数値化して順番にしただけだろ。相性もあるし、能力もあるんだから一方的にイナヅマが優れているわけじゃないだろ。」


7席、アクア。水の能力があると言われている。少年のような見た目だが、かなりの実力者とのこと。


「・・・。」


9席、ドルガ。無口で何を考えているかわからない。能力不明。


「きさまら、主席がいないからと呑気すぎる。カネナリの処分はともかく、問題は相手のことだろう。」


「相手は三人。一人は不明の女。見た感じだとそんなに実力はないだろう。問題は残された二人、一人は・・・魔王。」


「魔王!?まじかよ!」


場に緊張が走った。


「魔王が何故人と一緒に行動しているのだ。」


「わからない。発端は魔王がカジノで荒稼ぎしたことから始まったようだ。」


「相手もわからず喧嘩を売ったわけだ。無能の元には無能な部下が集まるな。」


「・・・。」


「やめろイナヅマ。争っている時ではないとわからぬか。」


「へいへい。」


「で、あと一人は?」


マントラがするどい目を向けてくる。


「リュウと呼ばれていた。まったく不明な者だ。衣服すら珍しい。可能性としては魔王の部下か・・・転生者の可能性がある。」


「あぁ!?てめぇいい加減にしろや!自分が逃げてきたからって相手をでかく見せんじゃねぇ!」


「・・・ふーん。思ったより面白そうな話をしているね。」


後ろから急に入ってきた人物。主席、ジンガ。先ほどアクアが実力は数字が若い順番ほど強いわけではないと言っていたが、ジンガだけは別。圧倒的な力を持っていると言われており、イナヅマもジンガにだけは強くでられない。


「主、めずらしいですな。このような会議に出られるなど。」


「マントラが基本的にうまく進めてくれるしね。ただ、緊急の会議はめずらしいから興味本位で来てみたよ。」


「そうでしたか、何か意見はございますかな?」


「いや、聞いているからいいよ。そのまま続けて。たださ、イナヅマはうるさいからもう少し静かにしてくれると嬉しいね。」


「あ・・・悪かったっす。」


イナヅマが急に子供が大人に怒られているような感じになって笑いそうになる。


「さて、では対応を考えよう。私はジェントに調査を任せたいと思うが、皆はどうだ。」


「俺が行って潰してくる。それで解決だろ。」


「イナヅマ、黙れ。相手もわからずに勝手に動くなど、言語道断だ。もし貴様が敗走などしたときには目も当てられん。」


「あぁ?おっさん何言ってんだ?」


「相手には魔王もいるのだぞ。忘れたか。」


「・・・うっせぇな。」


「戦力を確認すること、目的を確認することが大前提だ。」


「そうだね。僕が行こうか。」


「「「「「!?」」」」」


「面白そうだし、僕なら死ぬことはないしね。ジェントが行ってもいいんだろうけど、バレて殺されたなんてことになってもつまらないだろう?」


「主なら間違いはないと思いますが、本当に行かれるので?」


「うん。カネナリも一緒に行こうよ。挽回しないと。」


「カネナリは相手に顔が割れているのです。」


「だからこそじゃないか。僕に任せてよ。」


「・・・御意。」


そうして会議は終わったのだった。とりあえずは相手の本拠地がわかるまでとのことだったが、すぐに知れることになる。

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